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2013/06/12

■原子力規制委員会は原子力寄生委員会?

朝日新聞の夕刊を見て驚きました。
1面トップの大見出しが「原発40年超なら特別点検」なのです。
やはり原子力規制委員会は、原子力寄生委員会だったのかと、愕然としました。
「運転延長に新規制」とサブの見出しに書かれていますが、要は運転機関が40年と定められている現実を厳しくするどころか甘くしたわけです。
福島の事故は、むしろ原発推進を加速させているのかもしれません。
参議院選挙で自民党が勝てば、もう好き勝手ですよ、とその分野の人から聞いたことがありますが、まさにもう流れは戻っているようです。

このブログではもう何回も書いていますが、そもそも原発はその存在において、安全ではないのです。
しかし、あの大江健三郎さんでさえ、原子力の平和利用などという言葉にごまかされたように、多くの人は問題を「運転の安全性」だと受け止めているようです。
大江さんも、一度でも原発施設の現場に行き、きちんと説明を聞いていたら、そんな間違いは犯さなかったと思いますが、大江さんから平和利用などと言われてしまえば、多くの人はそこに希望を感ずるでしょう。
それに、ほとんどの人は電力会社が用意した見学コースでしか原発を見ていません。
それに、科学技術神話がまだ生きている日本においては、科学技術性善説がまだまだ常識なのでしょう。

いま必要なのは、原子力発電が必要かどうかではありません。
ましてや、原発の安全性の問題ではありません。
福島の事故で明らかになった現実をしっかりと見て、原子力とは何かを改めて考えるべき時期だろうと思います。
原爆は国と国、あるいは人と人の間の暴力行為の手段ですが、原発はすべての生命と非生命との間の暴力行為の手段ではないかと思います。
いかに被曝されたところでも、非生命のコンピュータは作動し続けるでしょう。
原発に依存した世界の先は、非生命の不気味な、しかしおそらく平和な世界なのでしょう。

今日のトップ記事を読みながら、そんな未来を感じてしまいました。

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