■節子への挽歌2110:タイミングがよすぎる2回の電話
節子
新潟のKさんは1か月ほど前に13年間、看病されていたご母様を亡くされました。
105歳ですから、大往生だったのですが、看病期間が長かったせいか、Kさんの落ち込みは大きかったようです。
亡くなった直後にお電話をいただきましたが、その話しぶりから悲しみの大きさが伝わってきました。
それから3週間ほど経ってから、Kさんに手紙を書いていました。
Kさんは達筆な方で、いつもていねいなお手紙をくれるので、私もパソコンをやめて慣れない手書きの手紙を書いていたのです。
その時、Kさんから電話がかかってきました。
あまりのタイミングの良さに驚いたものでした。
そして今日。
1か月ほど経ってKさんはどうしているかなという思いが浮かびました。
節子を見送った後のことを思い出しました。
電話はとても微妙で、うれしいと同時にわずらわしいものでした。
Kさんはどちらだろうと思いながら、結局、電話しました。
あいにくご不在。元気な証拠かなと安堵しました。
そうしたら、先ほど、Kさんから電話がありました。
やはりまだ抜け出せていないようです。
いろいろと話した後で、私が電話したので電話したのですかと質問したところ、私が電話した事は知りませんでした。
またまた偶然の一致です。
悲しさはどこかでつながっているのかもしれません。
Kさんがポツンと言いました。
母親でもこんなだから、奥さんを見送った佐藤さんはもっと大変だったのでしょうね、と。
大きな違いは、悲しさを分かち合える人がいるかどうかです。
Kさんの悲しさや辛さに耳を傾けるだけでも、少しはKさんの支えになっているのかもしれません。
関東は梅雨らしい日です。
雨の合間の鳥たちの鳴き声がうるさいほです。
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