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2013/07/14

■参議院選挙に思うこと10:現状満足の呪縛を抜け出せないものか

選挙まであと1週間です。
しかしなかなか盛り上がりません。投票率はかなり低くなりそうです。
要するに、多くの国民は現状に満足しているのでしょう。
満足していなければ、投票に行くはずです。
政治に関心がないとか、投票しても何も変わらないと思っているとか、言われますが、それはたぶん「現状満足」と同じ意味でしょう。
もし本当に不満ならば投票に行くはずですし、政治を変えようと本気で動くはずです。

私自身のことを考えてみましょう。
私自身は、現状への不満はありますし、政治を変えたいと思っています。
しかし、エジプトやシリアの国民とはまったく違い、不満を言いながらも現状を受け容れていることは否定できません。
原発を止めてほしいと思いますが、原発の前で焼身自殺をするほどには至っていません。
だから、このブログで時に過激なことを書いても、言葉だけと非難されても反論できません。
権力批判などサルでもできますから、そんな記事は何の力も持ちません。
あまりにも納得できないことを、書くことによって、自己を慰めているだけのことです。
要するに、私もまた、今の状況にほどほどの満足を感じていると言えるわけです。

しかし、私以上に満足している人のほうが多いように思います。
フェイスブックの書き込みを読んでいると、みんな現状に満足しているなと思います。
現状を告発したり行動を呼びかけたりする人もいますが、ほとんどの人は、蹴飛ばしたくなるくらい、平和な記事を書いています。
現状告発の情報を回してくる人もいますが(私も時にやります)、だからと言って、自らが行動を起こすわけではありません。
私が一番不愉快なのは、観察者的に批判したり、べき論を述べたりする人です。
一人称自動詞で語らずに、私の書いたことに解説してくれる人も不愉快ですが、そういう人も時にいます。
そういう人は、多分、権力を批判しやすい現在の社会を満喫しているのかもしれません。

要するに、みんな現状に満足しているのです。
だから消費税も上がり、TPPに参加し、原発依存を続け、犬のように働く生活を続けるわけです。
そして、茹でガエルのように、死んでいくのでしょう。
それもまた人生です。

しかし、人として死んで生きたいのであれば、どんなに忙しくても、誰に投票するかを真剣に考えて、投票に行くのがいいです。
でも、人よりも犬のほうがいいと、最近の人は思っているのでしょうね。
生き辛い時代です。

私は来世も人として生まれたいと思っていますので、今生は人として全うしたいです。

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