■煙石事件への疑惑
昨日、書こうと思いながら、選挙のことが気になって、書くのを忘れてしまいました。
昨日の読売新聞の記事です。
ちょっと長いですが、引用します。
大阪府警北堺署が1月に起きた窃盗事件で男性会社員(42)を誤認逮捕し、大阪地検堺支部が釈放していた問題で、犯行を裏付ける有力な物証とした事件現場の防犯カメラ映像で、男性が映っていた時刻が犯行時刻とずれていたのに、同署が確認を怠っていたことがわかった。私がこの事件を知ったのは、朝のテレビのニュースです。
府警は、20日午前、大村喜一・刑事総務課長が「誤認逮捕はほぼ間違いないだろう。恥ずかしい話だ」とずさんな捜査だったことを認め、事実関係の確認後、男性に謝罪する考えを明らかにした。
男性は「身に覚えがない」と一貫して容疑を否認。男性の弁護人が調査したところ、男性が犯行時刻の1分後、GSから約6・4キロ離れた阪神高速堺線堺入り口を通過したことを示す自動料金収受システム(ETC)の利用記録が見つかった。
府警が改めて防犯カメラの時刻を調べると、正しい時刻とはずれがあったことが判明。弁護人によると、防犯カメラの時刻は約8分進んでおり、男性が給油したのは午前5時34分頃だったことがわかった。
それを知って、すぐに「煙石事件」を思い出しました。
これに関しては、CWSコモンズに書きました。とても理解し難い事件です。
しかし、多くの人はみんな、これは「自分とは関係ないだろう」と思いがちです。
厚生労働省のキャリアだった村木さんの事例もあります。そこに落し穴があります。
ニーメラーの反省は、他人事ではないのです。
不当逮捕で、人生は簡単に壊れます。
そして、それによって社会も国家も壊れていきます。
すべての始まりは、ちょっとした小さな事件からなのです。
煙石事件に関心を持つのは、そう思うからです。
もし時間が許せば、みなさんもぜひちょっと気にしてもらえればうれしいです。
ネットでいろいろでてきます。
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