■参議院選挙に思うこと8:投票に関する私のルール
私は、時に共産党の候補に投票しようと思うことがありますが、最近は実際に投票したことはありません。
その理由は、瑣末といえば瑣末ですが、私にとっての重要なルールに従っているためです。
それは、選挙活動期間中に、自宅に直接電話があった候補者には絶対に投票しないというルールです。
このルールの良し悪しはともかく、ルールとして決めたので仕方ありません。
ルールはもう一つありましたが、それはもう守れなくなってきています。
地方議員と参議院議員は、政党所属の人には投票しないというルールです。
ある候補を応援したことがありますが、彼は結局、政党に所属し、今回は別の政党から出ます。
最初の当選時に、市民を代表するので、政党には所属しないといっていましたが、やはり政党に所属しなければやっていけなかったのでしょう。
以来、残念ですが、私は彼の応援を止めました。
ところで、直前の電話の件です。
昨日も、留守電に長々と入っていました。
共産党の立候補者の事務所の女性です。
最初にかかってきたのは数年前ですが、その時には市会議員の応援でした。
その時には、私はその共産党の新人に投票しようと思っていました。
それが投票日の前日に電話がありました。
いつもは「はい」とかわすのですが、その時はムッとして、この電話で投票をやめましたと応えました。
その一言がきっかけで、長電話になりました。
高年と思われる彼女は、以前は「共産党」と聞いただけで嫌悪したくらいだったそうですが、最近、時間が出来たのでいろいろと調べてみたら、共産党が一番共感できるので、共産党の人を応援しだしたのだそうです。
それはいいことですが、だからと言って、選挙の時だけ、共産党をよろしくではないでしょう、普段からそのよさをみんなに伝える活動をするほうがいいでしょう、と言うと、そういう集まりもあるのでぜひ参加してください、といわれました。
もっとも、その後、その種の案内は一度も来ていません。
その電話以来、選挙の時に懲りずに電話があります。
素直に考えれば、私が共産党の人に当選しないように仕向けているわけですが、本人は気づいていないでしょう。
頼んで投票に行ってもらったり、頼んである人に投票してもらうということの意味をしっかり考えなければいけません。
中途半端な政治意識の目覚めほどやっかいなものはありません。
そうではなく、自発的に投票に行き、だれかに投票することに喜びを感じるような状況を創らなければいけません。
私の場合は、そうなのですが、なぜ、そうではない人が多いのかが不思議です。
それは、もしかしたら、投票に行くのは国民の義務だという発想や投票に行こうという、余計なお世話の呼びかけのせいかもしれません。
おそらく、ここでも問題の建て方が間違っているのです。
ちなみに、私にはもう一つルールがあります。
自分の選挙なのに、政党の代表を呼ぶ人には投票しないと言うルールです。
このルールも守れなくなりました。誰にも投票できなくなるからです。
最近の選挙は、実に退屈です。
それに、私が思うような結果にはなかなかなりません。
しかし、4年前の政権交代のような事が起こりうるのです。
だから、今回もわくわくしながら投票に行きます。
投票する人はいま2人にしぼりました。
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