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2013/07/07

■参議院選挙に思うこと4:あなたにピッタリな政党を診断

娘から、ヤフーのサイトに「ピッタリな政党を診断「参議院選挙2013」」というのがあると聞きました。
こういうのが、一番、選挙をだめにするものだと思っていますが、まあ知った以上はやりたくなるものです。
争点ごとに質問があり、それに答えていくと、私の回答との重なり度が、全ての政党および立候補者ごとにでてきます。
その結果は、まあ私が考えているものとほぼ一致しました。
しかし、だからといって、これを評価する気にはなりません。
この発想こそが、問題だと思うからです。

これは悪しき「科学主義」「客観主義」の仕組みです。
こういう仕組みで、みんな自ら考えることを捨ててきました。
科学者や客観主義者は、いずれも小さな世界で、論理整合性を考えているに過ぎません。
だから原爆さえ開発してしまうのです。
大切なのは、もっと「大きな」論理であり、整合性です。
要素ごとの回答を総和しても、全体が見えてくるわけではないのです。

たとえば、争点には、人によって優先付けがあるはずです。
原発問題と消費税問題とを同じウェイトで足して、何がわかるでしょうか。
そこには大きな落し穴があるのです。
生活は、様々な問題の総和で成り立っているのは事実ですが、要素ごとに同じ比重で総和されているわけではありませんし、問題の組み合わせで新しい選択肢が創発されることもあります。

今回、書きたかったのは、クイズを解くように正解を求める発想を若者に植え付ける風潮が、選挙にも広がりだしていることへの不安です。
選挙は、自分にとっての正解である立候補者に投票することではありません。
そんな正解者はいないと思うべきでしょう。
総花式のチェックリストで、投票者を選ぶのではなく、自分がいま最もこだわっていることに関して、共感する人を選ぶのが良いように思います。

さらにいえば、これだけは絶対避けたいと思うことがあれば、それ以外では完全に共感できたとしても、その点で考えが反対なら、投票対象からは除外するべきでしょう。
平均点や合計点で、評価する時代は、終わったのです。
そういう選挙もまた、見直すべき時期に来ていると思います。


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