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2013/07/09

■参議院選挙に思うこと6:投票率がなぜ低いのか

今回の参議院選挙の投票率は50%を切るかもしれないと言われだしています。
まさかそこまでは行かないとは思いますが、投票率が低下傾向にあることが気になります。
投票率が低いのは、選挙や政治への関心が低くなったということも含めて、今の選挙制度に起因しているはずです。
一票の格差の問題は大きな問題ですが、投票率の低さの原因をきちんと調べて、選挙制度を再設計することが大切だろうと思います。
もちろん、投票率という「数字」を高めると同時に、投票の質も高めていくことも必要です。

投票しても、結果に影響を与えられないと思っている人も多いですが、それもまた否定できない事実です。
当選後、所属政党を変えたり、政党そのものがマニフェストを破ったりしてきたことが、投票へのモティベーションを下げていることも否めません。
しかも党議拘束によって、国会議員は単なる「頭数」になっているような風潮もあります。
選挙では、人を選ぶのか政党を選ぶのか、わかりにくくなっていますが、最近の状況では人ではなく政党を選ぶようになってきています。
それでいいのかどうかも、きちんと考え直す時期でしょう。

選挙制度は政党制度と深くつながっています。
少なくとも30年ほど前までは、人を選ぶのが選挙でしたが、いつの間にか、政党を選ぶようになってきています。
政党に属していないと、所詮は泡沫候補として相手にもされません。
そうした動きは、民主主義の方向に逆行していると思いますが、そういう流れを受けて、いまや立候補者はタレント化してきています。
選挙に投票に行く意味が、私にも次第にわからなくなってきています。

もちろん民主主義を個人が実行できる唯一の機会が選挙ですから、選挙に行かないのは論外です。
しかし、正直に言えば、投票に行く時の虚しさもまた、年々高まっています。
政権交代したところで、結局は変わらないのであれば、投票所への足も重くなるでしょう。
それではしかし事態は変わりません。

どうしたら投票率を高めることができるのか。
その問題をもっと真剣に考えること大切です。

エジプトの若者たちの発言を聴いていて、とても感動します。
私たちがなくしてしまったものを、彼らは強く持っています。
政権交代してもまた元に戻されてしまう。
しかし、それでも命さえ懸けて、彼らは行動しています。
エジプトと日本はどこが違うのか。
権力は腐るとよくいわれますが、権利もまた腐っていくのでしょうか。

超党派で、投票率を高める方策を真剣に考えていってほしいものです。
そのなからきっと、現在の政治の根本的な問題点が見えてくるはずです。
投票率が低いのは、決して選挙民の問題ではありません。
選挙に行くことの意味をしっかりと実感させられない、政治家たちの問題です。
先日、投票率がある水準を超えなければ住民投票は無効というところがありましたが、投票率が70%を切るようであれば、選挙は無効というくらいのことはできないものでしょうか。
せめて、70%を超えるまで投票を締め切らないようにはできないのでしょか。
半分の人しか投票に行かない選挙って、どう考えても、私には納得はできません。

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