■参議院選挙に思うこと12:選挙結果を誘導する報道が多すぎます
新聞ではもう選挙結果予想の報道が始まりました。
たとえば、今朝の朝日新聞によれば、「与党、過半数は確実 自民、改選議席倍増の勢い」だそうです。
投票日に投票が締め切られると、その途端にテレビでは「当選確実」が報道されます。
投票所の出口調査の結果なのですが、これは選挙への冒涜行為だと私は思っています。
選挙活動期間中に結果予測をして大々的に発表するのも、同じことだろうと思います。
投票所の出口調査が結果を言い当てるのであれば、投票日前の調査もまた結果を言い当てる水準になっていくでしょう。
そうなれば、選挙は茶番劇化します。
マスコミはよってたかって、選挙制度の真髄を壊してきていると、私は思います。
選挙の投票に行くと言う行為は、単に代表を選ぶだけではありません。
これは国民が主権者であることを思い出す一種の儀式であり、結果以上に、投票行為が意味を持っていると思っています。
そうした選挙の意味を、集計作業の始まる前に結果を発表していいものなのか。
とても違和感があります。
事前投票でも出口調査は行われているのでしょうか。
統計学的に言えば、事前投票の出口調査で、結果をかなり精度高く予測できるでしょう。
もしそうならば、投票に行くのは、なにか虚しくなります。
出口調査の結果は投票終了までは発表は出来ないようですが、終わった途端にテレビで発表されるということは、事前にかなりの人たちが知っていると言うことです。
私には、どう考えてもフェアなことではありません。
投票日前のアンケート調査は、さらにフェアとはいえません。
しかも、調査結果はおおっぴらに発表してもいいようです。
それは必ず投票予定者に影響を与えます。
にもかかわらず選挙違反にはならないのは、これもおかしい。
しかも、選挙に関する番組で多くの人は「今回の結果はもう分かっている」と口にします。
自民党が圧勝するというわけです。
こうした行動はたぶん投票率を下げる方向に働くでしょう。
そういう発言には、私は蹴飛ばしたいほど不快になります。
神様ではあるまいし、やってもいないのに、なぜわかるのか。
選挙はやってみなければわかりません。
知ったような政治評論家にだまされてはいけません。
事前調査など信じてはいけません。
真剣に考えた1票あれば,必ず無駄にはならないはずです。
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