■節子への挽歌2151:幸せは不幸と隣りあわせ
節子
異常な暑さで、我孫子もついに39度を超えました。
わが家は1階にしかエアコンがないので、2階の書斎や寝室はもう壁まで熱くなっています。
燃え出してもおかしくありません。
チビ太のかかりつけの病院から供花が届きました。
ひまわりとキキョウとゆりを中心にした立派な供花です。
節子の供花がいささか見劣りするなと思っていたら、隣の宮川さんが、節子に立派な花束を届けてくれました。
これで、ようやくバランスが取れました。
宮川さんの供花も、いつもオレンジ系のあたたかみのある花束です。
まるでわが家の好みを知っていてくれるようです。
宮川さんは、毎年、花を届けてくれますが、いつも奥様にはとてもお世話になって、と言います。
子どもさんを預かったりしたことくらいしか心当たりがないのですが、それがよほど心に残ったのでしょうか。
それにしても、7年も経つのに、毎年、忘れずに花を届けてくれる人がいるとは、節子は本当に幸せものだと思います。
こういうのは、もしかしたらその人の持っているものなのかもしれません。
先週、福岡の杉尾さんという方に電話しました。
西日本新聞の論説主幹をされていた方ですが、もう30年近いお付き合いです。
節子は会ったことがありません。
8月に友人が福岡に行くので、紹介させてもらったのですが、私は妻の法事で同行できないと話すと、杉尾さんは、もう7回忌くらいかと言うのです。
まさに7回忌。
まあなんでもない話ですが、杉尾さんがすぐに7回忌と言ったのに驚きました。
まさか杉尾さんがそんなことを言うとは思ってもいませんでした。
もう大丈夫かと重ねて言われました。
杉尾さんも覚えてくれたのかとうれしくなりました。
そんな些細なことで、うれしくなれるものなのですが、それはとても幸せなことでもあります。
幸せは不幸と隣りあわせなのです。
お盆が近づいて、また少しずつ仏壇まわりも華やかになってきました。
地獄の蓋が開きだしたので、こんなに暑いのでしょうか。
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