« ■数字信仰の呪縛から解放されたいです | トップページ | ■節子への挽歌2213:遅くなってしまったお墓参り »

2013/09/23

■半沢直樹を私も見てしまいました

テレビドラマの「半沢直樹」が大人気で、視聴率も高いそうです。
娘からこのドラマのことを教えてもらい、毎回録画して、見ていました。
昨夜が最終回でした。

ストーリーが極めて単純なので、まあ面白かったのですが、最後は人気にあやかって続編をつくるためという感じがいかにも強く、興ざめでした。
もやもやが残ったという感想がネットでも盛んに流れているようですが。

このドラマは、悪い銀行マンをあばく正義の銀行マンの話ですが、銀行に勤めている人たちはどんな思いで見ているのだろうかといつも気になっていました。
娯楽ドラマですから、目くじら立てることではないかもしれませんが、しかし、こうしたテレビのドラマやアニメが、それを見ている人たちにどれほど大きな影響を与えているかと思うと心配にもなります。
それに毎回、うらみの「倍返し」とかいう言葉を聞いていると心が荒れてしまいそうです。
見終わってあまり心があたたまることは少なかったような気がします。

話題になっているドラマと言えば、朝ドラの「あまちゃん」があります。
これは見ていて実に心あたたまります。
現実感がないようで、実に現実感を感ずるのも不思議です。
朝ドラは、あんまり好きではないのですが、「あまちゃん」は毎日見ています。

最近、2つの映画をテレビで見ました。
「ブロンコ・ビリー」と「怪盗グルーの月泥棒」です。
久しぶりに心あたたまる映画を見ました。
実に心があたたまりました。
人はみんな、みえないところでは善意の塊なのです。
こういう映画を見て育った場合と半沢直樹を見て育った場合は。かなり違った人生になりそうです。
テレビや映画の影響は実に大きい。
学校教育などの比ではないでしょう。

ちなみに、半沢直樹にも「こころあたたまる場面」はたくさんあります。
私も涙が出そうになったところもあります。
しかし、根底に流れているのは「うらみ」に始まる陰湿な心です。
「倍返し」は、やはり「感謝」や「善意」だけにしてほしいです。
仇討ちは、誰も幸せにはしないでしょうし。

すっきりしないドラマをみてしまいました。
しかし、続編が出来たら、また見てしまうでしょう。
悪の道は、一度染まったら抜けられなくなるのです。
困ったものです。

|

« ■数字信仰の呪縛から解放されたいです | トップページ | ■節子への挽歌2213:遅くなってしまったお墓参り »

社会時評」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ■半沢直樹を私も見てしまいました:

« ■数字信仰の呪縛から解放されたいです | トップページ | ■節子への挽歌2213:遅くなってしまったお墓参り »