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2013/09/17

■サリン兵器を持つことの意味

シリア関係の報道を見ていて、なんともやりきれないのは、国連のチームによって化学兵器の使用が確認されたにもかかわらず、実際にはなんの動きも出てこないことです。
むやみに武力行使するのはもちろん避けねばいけませんが、武力か交渉かという「二者択一」発想ではなく、何か方策はないものかと思います。

ところで、化学兵器を所有すると使用するとは、違う概念でしょうか。
ちなみに、核兵器に抑止力(と攻撃力)があるということは、核兵器の所有と使用とがつながっていることを意味します。
使用しなくても、兵器としての効果を実現できると言うことです。
同じように、化学兵器もまた、所有することに意味がありそうです。
サリンを持っている人には、手を出せません。
所有するだけで「脅迫効果」があります。
つまり所有すること自体が、暴力の行使に当たるともいえるわけです。
ブッシュのアメリカがイラクを攻撃したのは、その論理からです。
もっとも、イラクの時は、相手は所有さえしていなかったのですが。

サリン兵器を所有する国家は正常な国家とはいえません。
しかし、もしそうなら、核兵器をもつ国家も正常とはいえないでしょう。
さらに論を進めれば、原発を持つ国家も正常ではないように思います。

それはともかく、現在の世界では、犯罪かどうか、つまり正常かどうかは、国家が決められます。
国家が命ずる殺人は犯罪にはなりません。
国家とテログループの違いは、そこにあります。
その非対称性を考えないと、世界で起こっている不幸な戦いは理解できません。
国家は、いいとこ取りができるのです。

世界から殺し合いをなくすためには、国家視点で考える時代は、もう終わったように思います。
テロと言われるような活動も、あるいは内戦も、終わったものかもしれないと、この頃、つくづく思います。

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