■家族をどう考えるか
今日のテレビで、自民党の憲法案の24条が話題になっていました。
24条は、「家族、婚姻等に関する基本原則」が書かれています。
問題はその第1項に「家族は、互いに助け合わなければならない」という文章が追加されたことです。
先日、「さみしい社会」で、「さみしい社会」から抜け出すためには、家族を取り戻さなければいけません、と書いたこともあって、ちょっと気になったので、私見を書くことにしました。
先日も書きましたが、私が考える「家族」は血縁家族ではありません。
同じ住まい(家)を共にする仲間というような感じです。
現行憲法も、自民党憲法案も、家族の定義はなされていません。
しかし、そこで前提とされているのは、血縁家族です。
そこに私は問題を感ずるのです。
最初に家族があり、そこでは互いに助け合わなければならない」というのは、発想が逆転しているように思います。
むしろ、「互いに助け合う人たちの集まり」を家族と定義したらどうでしょうか。
私は、そうあるべきだと思っています。
もちろん、血縁家族が、そういう意味での「家族」になってもいいでしょう。
大切なのは、「家族」は固定的な閉じられた集団ではないと言うことです。
核家族ではなく、拡家族というのが、35年前からの私の「家族観」です。
いずれにしろ、家族とは何なのかを、きちんと捉えなおすことが大切だと思います。
そして、家族まで憲法で規制されるような事態は絶対に避けねばいけないと思います。
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