■JR北海道の安全問題にふと考えたこと
JR北海道の安全問題が大きな話題になっています。
相次ぐトラブルに、地元の人は不安と不信を強めていることでしょう。
私は北海道には当面行くこともないので、自分には降りかからない問題だと考えることもできます。
最近の企業の経営規律が崩れているというように、企業の問題にしてしまうこともできます。
しかし、どこかに別のメッセージを感じます。
北海道の人たちは、JR北海道に不信感を持っても、遠距離移動の場合には利用しないわけにはいかないでしょう。
いわゆる社会のインフラストラクチャーとは、そういうものです。
そうした社会のインフラストラクチャーが信頼できなくなったとしたら、どうなるでしょう。
信頼できなくとも頼らなければいけません。
ということは、社会のインフラストラクチャーは、誰かに任せてはいけないということです。
自分たちでつくり、整備していかなければいけない。
だから昔は、住民体がみんなで「道普請」していたわけです。
電力も社会のインフラストラクチャーです。
水道もそうでしょう。
そうしたものを、私たちは最近、みんな誰かにゆだねてしまったわけです。
それも多くの場合、「民営化」の名の下に企業に、です。
そこに大きな間違いがあったのではないか。
そんな気がします。
生きるために不可欠ともいえる、水やエネルギーを、私たちはもっと自給することが大切かもしれません。
鉄道の問題に戻れば、鉄道などに乗って遠出することをやめれば良いのです。
乗る時には、高額な料金を払い、鉄道を守っている人たちに感謝すれば良いのです。
そうすれば、安全問題は大幅に改善されるでしょう。
悪いのはJR北海道の、少なくとも現場の人たちではありません。
その話は、実は原発にも繋がっています。
言い換えれば、どこかに私たちの生き方の問い直しが、メッセージされているような気がします。
ちょっと消化不足ですが、なんとなく気になったものですから。
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