■節子への挽歌2223:またひとり旅立ちました
節子
今年もまた、我孫子の散歩市が近づきました。
ジュンがスペインタイル工房を開いているので、その日はわが家も会場の一部になるのですが、私はいつもそこで勝手なカフェを開いています。
タイルとは関係なく、私に会いに来る人もいます。
今年は最後になるかもしれないので、我孫子の友人知人に少し案内を出すことにしました。
そのおひとりの山内さんの奥さんからメールが来ました。
主人は7月28日に3か月の療養で亡くなりました。短いメールですが、内容は衝撃的でした。
私自身は2年ほど前に、ご主人とあることでご一緒しただけでしたが、とてもやわらかな魅力的な笑顔の方でした。
農業関係のジャーナリストでしたが、論説などに健筆をふるっていました。
ゆっくりお話ししたことはなかったのですが、昨年のカフェにご夫妻で寄ってくれたのです。
たぶんご自宅からの通り道沿いに、散歩市会場の旗を見つけたのでしょう。
とても仲の良いご夫婦でした。
かなり長居してくれました。
半年前くらいでしょうか、電車の中で本を読んでいたのですが、ふと顔をあげたら斜め前に山内さんが座っていました。
いかにも気持ちよさそうな感じで眠っていたので、声をかけるのはやめました。
私が降りる駅に来てもまだ眠っていました。
それが山内さんを見た最後でした。
そのことはもしかしたら前にブログで書いたかもしれません。
山内さんは、最後までお仕事に取り組んでいたわけです。
おそらく穏やかな3か月だったことでしょう。
お人柄は最後にも表れるのかもしれません。
こうして、だんだん知り合いがいなくなっていくのでしょう。
最近そんなさびしさを少し感じます。
視点を変えれば、彼岸に友人知人が増えているわけです。
私も、そろそろ軸足を移し出す時期かもしれません。
山内さんのご冥福をお祈りいたします。
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