■効果的な放射性セシウムの除染法
以前、私のホームページに書いたことがありますが、株式会社オクトの社長の田中さんから教えてもらった土壌中の放射性物質の除去方法の話です。
オクトが開発した「パワーパーク」は、硫酸イオンを多く含んだ酸性の土壌改良材です
それが、土壌中の放射性物質の除去にとても効果的なのだそうです。
なぜ除染効果があるかは、学理的に解析されているわけではないのですが、田中さんが実際に試験したところ、明確に効果があったそうです。
その後、独立行政法人産業技術総合研究所で評価してもらったところ、効果ありの評価結果をもらったそうです。
その書類も見せてもらいました。
「パワーパーク」は土壌改良材なので、処理土壌が無害になり、有効に利用できるそうです。
ところが、それを採用してくれるところが見つかりません。
福島にも働きかけていますが、霞が関のお墨付きがもらえないと、助成の対象にならないので、なかなか取り上げてくれる自治体が出てきません。
それが田中さんの悔しさです。
せっかく効果があるとわかっているのに、使ってもらえない。
前にもこんなことがあったなということを思い出しました。
土壌菌がいまほど認知されていなかった20年ほど前に、内水護さんという人に会いました。
実際にそれを使った酪農家も見せてもらいました。
理屈はわかりませんが、その効用を実感しました。
しかし、なぜか内水さんの活動は表に出てきませんでした。
いろんな噂やいささか物騒な話が耳に入ってきました。
内水さんとお会いする時は、スパイ映画のように、身を隠しながら会った記憶があります。
当時は、まだ私も政府や財界がまさか命まではとらないだろうと思っていましたので、大げさだなと思っていました。
しかし、話を聞くにつけ、恐ろしさが伝わってきました。
私は、それ以来、霞が関のお墨付きや、いわゆるエビデンスなるものは、まったく信頼しなくなりました。
本当に効果があるものは、消される運命にあるのだとも思うようになりました。
それこそが、近代のジレンマなのです。
それに気づくと世界はまるで違って見えてきます。
そして、すべての価値観が反転するのです。
そんなことがあったので、田中さんの「パワーパーク」を信ずることにしました。
そして、応援することにしました。
田中さんから頼まれて、「パワーパーク」の効果を実際に体験してもらう場をつくりたいと思っています。
幸いに、私が住んでいる我孫子市はホットスポットと言われるほど汚染された地域です。
我孫子のクリーンセンターには、汚染度の高い汚泥が保管されているそうです。
それで市に協力してもらい、田中さんによる実験を開催することにしました。
11月中旬を予定しています。
関心のある方は、どうぞ一緒に体験してください。
ご連絡いただければ、日程が決まったらご連絡します。
それと、もし福島の農業関係者のグループで、そういう場を持ちたいと言うところがあれば、ご連絡ください。
今友人にお願いして、少しずつ接点を取り始めていますが、どうせならドンとやりたいです。
もし関心を持ってくれる人たちが集まってもらえるようであれば、田中さんと相談して、現地での実験ができるように考えてみます。
私自身、まだこの目で確認したわけではないので、「パワーパーク」が本当に効果があるのかどうかは保証はできません。
しかし、もし可能性があるのであれば、試す価値はあります。
本気で放射性汚染の解決を取り組んでいるのであれば、それくらいのことはすべきでしょう。
であれば、自分でがんばらないといけません。
また時間破産しそうですが、知った以上は動かなければいけません。
だから本当は、新しいことを知りたくはないのですが、どうにも心身が動いてしまいます。
困ったものです。
| 固定リンク
「社会時評」カテゴリの記事
- ■「嘘つきは政治家のはじまり」にしてはいけません (2023.01.26)
- ■月収5万円でも豊かに暮らせる社会(2023.01.09)
- ■見たいものだけしか見ない生き方から抜け出さないと善い生き方にはたどり着けない(2022.12.13)
- ■「宗教2世」?(2022.12.09)
- ■岸田首相の裏切りと日本仏教界への期待(2022.12.04)
「生き方の話」カテゴリの記事
- ■個人判断してはいけない時代だったことに気づきませんでした(2023.01.27)
- ■「嘘つきは政治家のはじまり」にしてはいけません (2023.01.26)
- ■布教が目的になってしまえば人の救済にはなりません(2023.01.11)
- ■自らを恵まれた場所に置いていると事実は全く見えてこない(2023.01.10)
- ■月収5万円でも豊かに暮らせる社会(2023.01.09)
「お誘い」カテゴリの記事
- ■湯島サロン「看取られながら人生を終わりたくないですか」のお誘い(2023.01.27)
- ■第25回万葉集サロン「作られてゆく憶良」のご案内(2023.01.24)
- ■湯島サロン「仕事の対価をどう考えるか」のご案内(2023.01.08)
- ■今年最初のサロンのご案内です(2023.01.05)
- ■湯島サロン「『日本政治の解体新書』を出版して」のご案内(2022.12.29)
コメント