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2013/10/12

■節子への挽歌2232:ドラマの山場

節子
ドラマが山場の一つを越えました。
もう戻れません。
昨日、とうとうフランスの化粧品会社と輸入販売契約を締結してしまいました。
久しぶりに、ホテルでビジネスミーティングでした。
といっても極めてカジュアルで、契約書のサインも「おさむ」で行いました。
まあ相手はフランス人なので、みみずが動いた後にしか見えなかったかもしれません。

交渉に入る前に、私のビジネス観を話しました。
ビジネスはお金ではなく約束を守ることと相手を信頼することだということです。
相手も、正直な人と契約したかったと言ってくれたので、交渉成立です。

節子もよく知っている武田さんは、電話で深入りは避けろといつもにない沈痛な声で留守電にメッセージを残していました。
他者のことより自分の生活を大切にしろと言うのです。
しかし、他者の生活と自分の生活は切り離されて存在するわけではありません。
当事者でない人のアドバイスは、的確なのですが、現実的ではありません。

私が契約したことを知ったら、友人たちはさらに心配してしまうでしょう。
会社経営する時間も能力もないと、みんな思っているでしょうし、たぶんそれは事実です。
私が25年間、経営している個人会社コンセプトワークショップは、いまなお1000万円を超える負債を抱えています。
給与はこの10年近くもらったこともありません。
経営能力はありますが、利益を上げる意欲はありません。

私も自分で契約をしたくてしたわけではなく、事の成り行きでこうなってしまったのです。
最後の判断は、「節子は賛成するだろうか」でした。
その結論は「賛成」でした。
無責任な節子は、いつも最後には、私の決断を後押しするタイプでした。
それにフランスの会社と取引するというのは、なにか節子好みのにおいがします。
節子がいたら、そのフランス人をわが家に招待したがったはずです。
節子は、経験した事のない新しい事が好きでした。

問題は私が英語もフランス語も話せないことです。
さてこれからどうするか。
成り行き上、こうなってしまいましたが、これからどうなるのでしょうか。
考えるとまたおかしくなるので、この週末は一切考えないことにしました。

この1年半、実は大変でした。
そしてこの2ヶ月はさらに大変で、この1週間はパニックでした。
そうしたことに決着をつけて覚悟しようというのが、今回の契約劇でした。
いわばドラマの山場です。
相手はフランク・ベネット。
いかにもフランス人といった感じの人物で、創業者の息子です。
契約を終わり握手している写真を撮ろうとカメラを持っていったのに、緊張していたせいか、忘れてしまいました。

さてこれからどうなるか。
先が見えないことは楽しいことです。
未来に不安がない人生など、楽しいわけがありません。
しかし、私の人生が少し変わる可能性はあります。
ドラマの第2部が始まります。
節子はきっとはらはらどきどきして見ているでしょう。
まあ本当は、私のほうがはらはらどきどきしているのですが。

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