■放射線汚染の除染実験の報告その2
放射性汚染で野菜を作れなくなっていた、わが家の農園に行ってきました。
山のような枯れ草の整理です。
さて、前項の続きです。
実験結果の評価方法は次の通りです。
「パワーパーク」液を加えて暖め続けた土壌を、液体と土壌に分離します。
本来はきちんと分けるべきですが、今回は単に布で水をこして、分離させました。
それによって、3つのものができます。
「最初の土壌(A)」「処理された土壌(B)」「処理後の液体(C)」です。
この3つの放射能濃度を測定するのです。
田中さんの方法は次のやり方です。
その3つのセットを2つつくります。
そして、一つは実験に協力してくれたところ〈今回は我孫子市役所です〉、もう一つは自分で持ち帰り、正式の検査機関で評価してもらいます。
できれば、国家が定める評価基準で測定していきたいからです。
ちなみに、正式の測定を公的機関に頼むと、1試料2万円以上かかるそうです。
今回は、協力者の我孫子市はクリーンセンターに測定器がありましたので、終了後、それで測定してもらいました。
試料の量が今回は少ないので、正確な評価は難しかったのですが、要は変化するかどうかが、今回のポイントです。
結果はこうなりました。
A:最初の土壌 3500ベクレル/kg
B:処理後の土壌 2750ベクレル
C:処理後の液体 1370ベクレル
今回は実際にはAに関しては、改めて測定しませんでしたので、ちょっと簡便法です。
BとCを合計すると4100ベクレルと言うことになりますので、おそらく最初の土壌の汚染濃度は3500ではなく4100以上だったと思われます。
それはともかく、この結果から言えることは、土壌の放射性物質の30%が液体に溶融したということです。
ちなみに、パワーパーク液は特別の化学物質が入っているわけではありません。
土壌改良材としての安全性が認められている液体です。
この数値では少しインパクトにかけるかもしれません。
私自身、もう少し溶融するだろうと思っていました。
しかし、今回の実験は、温度も100℃以内に収め、時間も短く、まさに手づくり実験でした。
条件を整えて、たとえば、200℃で熱すれば、効果はかなり変わります。
Bの処理後の土壌も、たんに布で絞っただけですから、かなりの液体が含まれたままでした。
判明したことのポイントは、パワーパーク液には放射性物質を溶出させる効果があるということです。
田中さんが、かなり条件をそろえて公的機関で実験した時は、9割の溶出に成功しているそうです。
この結果をどう受け止めたか。
昨日の参加者はそれぞれでしたが、私は納得しました。
問題は、このことをどう活かしていけるかです。
昨日の参加者で前向きに受け止めた人は、私と田中さん以外では石井さんだけだったかもしれません。
みなさんはどう受け止めるでしょうか。
もう一度だけ、今日か明日、報告を続けます。
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