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2013/11/25

■常識を問い直す6:仕事の意味

土曜日の朝日新聞に、見覚えのある人の写真が大きく出ていました。
大阪府豊中市市民協働部の西岡正次さんです。
まちづくり活動の分野から就労支援活動に取り組んでいる人です。
いくつかの活動を見聞させてもらっていますが、その取り組み姿勢には確かさを感じます。

大きなインタビュー記事を読んでいて、次の発言に出会いました。

「生活保護受給者も参加する交流会でのことです。一人が『実は働くことになって』と言うと、みんなが『ええなあ』『税金、払えるやん!』と、すごい反応でした。受給者に『怠けてるんじゃないのか』といったイメージを持つ人はいるかもしれません。でも、福祉サービスを受けていても、自分で働いて収入を得たいと思っている方は多いのです」
よく聞く話ですが、西岡さんの言葉からは現場の生の声を感じます。
そういえば、もう25年近く前になりますが、大分のオムロンの太陽の家の工場を見に行った時、聞いた話があります。
そこは障害を持つ人たちが中心の工場でしたが、税金の源泉控除がかかれた給与明細書を宝のようにして持っている人の話を聞きました。

税金はともかく、この西岡さんの話は「働くこと」の意味を考えさせられます。
先日書いた「ワークライフバランス」の話にも通じますが、もう一度、「働く」ということの意味を問い直したいと思います。

「スモールイズビューティフル」で話題になったシューマッハーは、「人生の中心に据えられているのは仕事である」と書いています。
そして、仕事の目的として、生活に必要な財やサービスを得ることに加えて、他人と協力しながら行動して、自己中心主義から自らを解放することをあげています。
このブログでは何回も書いていますが、仕事はお金をもらう活動ではなく、人と触れ合う活動、あるいは社会の中での自らの役割を確認する活動です。
仕事の最大の意味は、対価をもらえることではなく、人とつながり、社会とつながることにあるのではないかと思います。

そうした視点で、仕事を問い直す必要があります。
A.カミユは、「労働のない人生はすべて腐敗するが、労働に魂が入っていなければ、人生は窒息し、息絶えてしまう」と書いているそうです。
仕事は、人を育てもすれば、壊しもするようです。
仕事を「お金」だけで考えるのは、避けたいと思います。

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