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2013/12/24

■都知事選挙50億円

猪瀬さんの辞職で、年明けに都知事選が行われることになりました。
そのための費用が50億円もかかるそうです。
その金額の大きさに驚きますが、この50億円は「無駄な出費」でしょうか。
ここが悩ましい問題です。

税金を納めた都民にとっては、やはり無駄に思えるでしょう。
知事選がなければ、その50億円が生活の利便性を高める用途に使われることが期待されるからです。
しかし、この50億円は、予期されていなかった「新しい仕事」を生み出します。
つまり、多くの人が大好きな「雇用の場」を生み出すのです。
選挙のために機材も消費されるでしょうが、それは市場を拡大すると言うことでもあります。

つまり、経済計算の世界では「無駄」などはないのです。
それどころか、「無駄な消費」の発生は、経済成長を押し上げるのです。
経済成長という概念が、いかに生活経済と無縁なことかは、この一事をもってしても明確です。

このブログでは、時々、書いていますが、同じことも見る側によって大きく変わってきます。
何を「無駄」と考えるか、何を「利益」と考えるか。

もう一度、猪瀬さん辞職による都知事選挙について考えてみましょう。
お金が動くので、経済成長にはプラスです。
金銭以外の面ではどうでしょうか。
大きなプラスがあります。
都民が、都政とは何か、知事を選ぶとは何かを考える機会が得られることです。

政治をきちんと考えようとしている人には、選挙の機会は多ければ多いほどいいでしょう。
それは「学習の機会」だからです。
愚民政策を取りたい人たちには、好ましいことではないでしょうが、そういう人たちにとっても、先の選挙で損をした人たちは、挽回のチャンスになるかもしれませんから、喜ぶでしょう。
すでに先の選挙で落選した立候補者たちは、動き出しています。

都民だけではありません。
多分今回の都知事選挙は、暴走しはじめた安倍政権の動きにも影響を与えるでしょう。
国政選挙はしばらくありそうもない状況の中で、都知事選挙は大きな意味を持っています。
安倍政権も、その結果に無関係ではいられないでしょうから、今回の選挙は国政へのメッセージも生み出せるのです。

マスコミにとっては、うれしいかぎりでしょう。
話題が増えれば、それだけ仕事もやりやすくなるでしょう。
地道な仕事などしなくても、一緒になって騒いでいればいいですから。

他にもいろいろとありますが、ともかくこれは経済的には「特需」効果があり、政治的には「修正」効果があり、文化的には「学習」効果があるといえるでしょう。
都知事選挙、万々歳です。

いささか茶化し気味に書いたので、また誤解されるといけませんが、
もちろん私は、50億円の選挙費用は全くの無駄で、都民はもしかしたら「学ぶ」どころかまずます「投げやり」になっていくのではないかと、心配しているのです。
「オリンピックの顔になる人」などという言葉に惑わされなければいいのですが。

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