■節子への挽歌2291:もう少し体調不良のままでいましょう
節子
今日は新潟から金田さんが来てくれたので、湯島に出かけたのですが、私がまだあんまり元気が出ず、金田さんには悪いことをしてしまいました。
金田さんも、いろいろとあって、ともかく元気をもらいに私に会いに来てくれたのですが、今回は元気をあげられなかったと思います。
来てくれた人に、元気をあげられなくなったら、湯島を開いている意味がありません。
そろそろ湯島駆け込み寺も店じまいの潮時かもしれません。
それに、どうも共通の知人の話になると、ますます元気が出ない話になりがちです。
昔一緒にやっていた古代ギリシアの会のメンバーも数名の方が鬼籍に入られていました。
そうした話を聞くと、時間がたっていることに気づきます。
ふと、浦島太郎を思い出しました。
老いに気づかないのは、自分だけかもしれません。
伴侶という鏡がなくなってしまってからは、ますますその恐れがあります。
同世代の人ではなく、若い人と会わないと元気はもらえないです。
そういえば、最近はあまり若い人たちに会っていないことに気づきました。
若い人にとって、湯島が魅力ない場になってきているのでしょう。
少し呼び込みをしなければいけません。
誰か私に元気を与えに来てくれませんか、
しかし、私もそれなりにがんばっています。
先日はなんとパイリアをつくりました。
まあ相変わらずの思いつきですが、スーパーのチラシを見ていたらパイリアという文字が目に入ったので、つくろうと思ったのです。
まあパイリアセットというのを買ってきて、そこに少しだけ好みの具材を追加し、お米は先日、折口さんが送ってくださった無洗米を入れて、調理しただけですが。
美味しかったですが、いささかつくりすぎて、翌日もパイリアでした。
こんな感じで、少しずつですが、料理も始めています。
明日の夕食も挑戦しようと思います。
アーレントの「人間の条件」は、もうじき読了です。
最初は昨日も書いたように、アーレントの感情を覗き見するという不謹慎な読み方でしたが、次第に内容が面白くなってきました。
依然として、あんまり理解はできていないのですが、メッセージは伝わってきます。
風邪が治らないと読書の時間が取れるのがメリットです。
体調は、その気になれば、たぶんすぐにでも治るでしょう。
いまはただ、あんまり治りたくない気分なのです。
その理由は、世間の風潮です。
じつはかなり厭世観が高まっています。
どう考えても、元気が出てくる状況ではありません。
テレビのニュースを見るたびに、元気がなくなってしまいます。
なんともすっきりしない時代です。
次は、ダン・ブラウンの最新作でも読むことにしましょうか。
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コメント
佐藤様 こんにちは
病は気から・・でしょうか
わたしも同じような気持ちで過ごしています。 佐藤さんのおっしゃる厭世観なのでしょうか
世の中の重要な部分の「質」が大きく遍歴してきたように思えます。
政治家にしてもひとつ芯の通った人は見かけなくなりました
また、学校の教師さんたちにも、PTAに気兼ねをするような風潮も見受けられます。
内部の教師さんからの直接の話などを聞けば、倫理や道徳などを真剣に教えることは不可能だと・・・
政治家も一番は「数」だと言い切ってています。
それも自分たちの政治家の数だそうです。
国民等は蚊帳の外と言わんばかりの、情けない考え方ですね
私は最近二重人格になっています。 あえてのことです。
現社会のシステムやルールに素直には従えない自分と、仕事などでの社会との接点においては、従わざるを得ない自分がおります。
今の社会システムに私のような老人が全面的に戦いを挑んだとしても、とても太刀打ちはできないからです。
おそらく今後は貧富の差が広がり、そして高齢者の行き場は少なくなっていくでしょうね
中国、韓国、北朝鮮との軋轢に対処することも重要なことでしょうが、だからと言って国内の問題は置き去りにすることはないようにしてもらいたいものです。
最近の事件においても、弱者が徹底的に強者に叩きのめされ、自らの命を絶ってしまったり強者によって命を絶たれてしまうことが、当たり前のように連続に起こっています。
弱者が命を絶たれ、高齢者が隅に追いやられるような社会に、明るい将来はあるのでしょうか
憲法や法律は社会が成り立つ基本ではありますが、そのほかにもっと大切なことがあるように思います。
人間が生まれ持つ、倫理観や節操など道徳観は、いったいどうなってしまったのでしよう・・・
清く生まれてきた人間に、悪を刷り込むのは親なのでしょうか、それとも社会や政治なのでしょうか
考えるほどに、嫌気が感じられます。
何はなくとも、妻とふたり共にに過ごせる世界があれば、幸せなんですけどね
投稿: 山陰太郎 | 2013/12/12 10:38