■節子への挽歌2311:茂さんのお餅
節子
今年もまた、東尋坊の茂さんが、みんなでついたお餅を送ってきてくれました。
茂さんは、10年前から、福井の東尋坊で、自殺防止のための見回り活動をしています。
前にも書きましたが、闘病中の節子と最後に出かけた遠出の旅行は芦原温泉でした。
そのついでに立ち寄った東尋坊で、自動車を降りた途端に出会ったのが、茂さんでした。
その前からささやかな交流があったので、もしかしたら会えるかもしれないとは思っていましたが、まさか自動車を降りた途端にそこで会うとは思ってもいませんでした。
その時にも、茂さんがやっているお店で、お餅をいただきました。
とてもとても美味しかったです。
節子が逝ってしまってからしばらくして、茂さんからメールをもらいました。
そこに茂さんの夢が書かれていました。
それが縁になって立ち上げたのが、「自殺のない社会づくりネットワーク・ささえあい」です。
2~3年は事務局役を果たすとお約束して立ち上げたのですが、なかなか抜けられずに、いまもささやかに関わらせてもらっています。
その関係で、茂さんはお餅を毎年送ってきてくださるのです。
早速、節子にも供えさせてもらいました。
茂さんとの縁は、私にはどうしても節子がつないでくれたような気がしているのです。
そういえば、その茂さんとの縁でつながったのが、一昨日書いたKさんです。
Kさんの運転で、2人で東京から東尋坊まで自動車で行ったこともあります。
人の縁は、不思議です。
いろんな形でつながりがつながりを生んでいきます。
そうしたことを体験していると、人間はすべてつながっていることがよくわかります。
一時期、「無縁社会」などという言葉が流行りましたが、社会も人間も、縁で成り立っているのです。
そこに気づけば、みんなもっと生きやすくなるのでしょうが。
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