■猪瀬都知事は「いい人」ではないでしょうか
猪瀬都知事は「いい人」ではないかという思いがしてきました。
何を持って「いい人」というかは難しいですが、私には「悪い人」とは思えなくなってきています。
もちろん徳洲会がらみの報道を通してです。
私は、つい最近まで猪瀬さんがどうも好きにはなれませんでした。
いつも暗い顔をして、あまり相手の目を見ない感じで、ぼそぼそと話すのが好きになれなかったためです。
私の若い友人が、作家時代の猪瀬さんの信奉者で、会社が終わると猪瀬さんのオフィスによく応援で通っていました。
彼から、猪瀬さんの「すごさ」は何回も聞かされていました。
彼は若くして急逝したため、いまの猪瀬さんの事件をどう思っているか聞けませんが、彼ならきっと猪瀬さんを弁護するでしょう。
いまなら、私の猪瀬さんのすごさを素直に聞けたかもしれません。
当時は、私は猪瀬さんには全く興味がなかったため、一方的に聞き流すだけでしたので、
彼と猪瀬さんについて話したことはありませんでした。
いまなら話せそうです。
先日、猪瀬さんが都議会議員から2日にわたって問いただされているのをテレビで見ました。
耳から汗が背広に滴り落ちるのを見ていて、なぜか、猪瀬さんへの親しみの念がわきました。
そして、この人は「無邪気ないい人」だと勝手に思ったのです。
正直に事実を話せば、なんということはない事件だったと私は思っています。
選挙資金がほしかっただけでしょう。
結果的にはそれは不要だっただけの話です。
もらっておけばよかったのに、返してしまった。
だから「いい人」なのです。
私なら、少しだけくすねて、どこかにそっくり寄付しますが、それもやらなかった。
ちなみに、寄付は決して「善行」とは限りません。
事実、猪瀬さんは徳田さんからの「寄付」で、すべてを棒に振ったのですから。
事件の発覚で、来年の知事報酬を辞退するというのも、いかにも「いい人」らしい発想です。
私には、そういう発想は思いつきませんが、猪瀬さんは自分の価値観や人生観を、隠すことなく公開したわけです。
そこまで素直に自分を公開できる人は、そうはいません。
無邪気でいい人にしかできないでしょう。
ある人がテレビで言っていましたが、都議会議員に応えてる猪瀬さんを見ていたら、早く知事を辞めて、精神医に行ったほうがいいと勧めたくなります。
このままだと、猪瀬さんは精神的におかしくなり、東京オリンピックは病室で見ることになるでしょう。
その病室にテレビがあるといいのですが。
猪瀬さんが知事を辞めても、オリンピックは開催されるでしょう。
それが、むしろ私には残念です。
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