« ■正解があれば解けない問題はない | トップページ | ■コミュニケーションの不在 »

2014/01/22

■節子への挽歌2334:とても良い人生

節子
節子がいなくなってから知り合った友人の一人が、アーティストの篠崎さんです。
私よりも少しだけ年下ですが、とても個性的な生き方をしています。
とてもスピリチュアルな生き方というべきでしょうか。
あるいはとても純真無垢というべきでしょうか。
いずれにしろ、とても魅力的な人です。
その篠崎さんが、愛する人を亡くしたのは、もうかなり前のことです。
その後、いろいろとありました。
いや、あっただろうと思います。
それもあって、最近少し引きこもりがちになっているようです。
この1年、お会いしていません。
私以上に、長い長い思索の期間を過ごされていたはずです。

その篠崎さんから昨年、メールが来ました。
それをなぜか今日、思い出しました。
こう書いてあったのです。

歳を重ねて、良いこと、悪いことを含めて、とても良い人生だった、と振り返ることができるようになりました。
ここに込められた篠崎さんの思いの深さは、私には慮(おもんばか)りようもありませんが、少しだけ篠崎さんの心情を知っている私の心には、突き刺さってくるような言葉でした。
ですからずっと心に残っていたのです。

良いことも悪いこともあってこそ、とても良い人生なのです。
そういうことが、私もようやく実感できるようになってきました。
そう思えることが、まさに良い人生なのでしょう。

篠崎さんは、こうも書いています。

結果の如何に関わらず、何かに挑戦することは死の間際まで続けるつもりです。
同時に、ぼんやりと静かに過ごす自分の時間も大切にしています。
篠崎さんらしさを感じます。
篠崎さんは、絵本作家でもあります。
いまちょうど大きな仕事をされているのだろうと思います。
大作の絵本はアメリカで出版されるとお聞きしていますが、その一部を以前、見せてもらったことがあります。
魅力的な構想も聞かせてもらいましたし、私の感想にもアクティブに反応してくださいました。
どんな作品に仕上がるのか、とても楽しみです。
ゆとりができましたら、ぜひ、湯島を訪ねたいと思っています。
湯島で篠崎さんと久しぶりにお会いできるのも、そう遠くはないでしょう。
湯島には、いろんな人が来てくれます。
節子と一緒に湯島のサロンをやってきて、よかったです。

|

« ■正解があれば解けない問題はない | トップページ | ■コミュニケーションの不在 »

妻への挽歌12」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ■節子への挽歌2334:とても良い人生:

« ■正解があれば解けない問題はない | トップページ | ■コミュニケーションの不在 »