« ■フェイスブックはどこか落ち着かなさを感じます | トップページ | ■精神のエントロピー »

2014/01/31

■最近のマスコミ報道に思うこと

特定秘密保護法が問題になっていますが、それとは別に、社会の動きが最近、見えにくくなってきているのが気になっています。
このブログの時評も10年以上続けていますが、マスコミ報道の内容が大きく変わってきていることを感じます。
ひとつのテーマに関する情報量が増える一方、新聞に掲載される情報の「種類」が大幅に減少しています。
また解説的な記事が増えていますが、事実の報道は減少しています。
簡単にいえば、新聞がどんどん週刊誌化しているわけです。
解説も事実の解説であればいいのですが、むしろ解釈の解説が増えてきています。
そうした解説はある意味での世論誘導につながりますし、読者の思考を怠惰にさせていきますので、これも注意しなければいけません。
「わかりやすい○○○」というような池上彰さんの解説番組が人気のようですが、あれほど怖い番組はないと私は思っています。

大きな事件や動きには、必ず前兆があります。
それは、最初はそれと気づかないものですが、たくさんの数の事例に触れていると、大きな流れが見えてきて、その先にあるものにも気づくことは少なくありません。
しかし、最近はそうした動きがまるで見えなくなってきています。
そしてある時に、わっと大きな事件として眼前に現れてくるのです。

NHK会長の発言が話題になっていますが、そこで明確に語られているように、NHKの報道はすでに権力支援型になってきています。
ニュースを見ているとよくわかりますが、NHKと民法の報道姿勢は違います。
特集報道番組に関しては、NHKは民法よりも事実に基づく問題提起的なものが多いですが、新会長の下では変わっていきかねません。
今日の朝日新聞によれば、すでに原発関連の報道に圧力がかかっているようです。

テレビと新聞を比べれば、新聞の方が主体的に報道に接しられます。
その新聞を読まなくなった人が増えていることにも危惧を感じます。
まだ朝日新聞を読んでいるのですかと、以前、読者から罵倒されたことが何回かあります。
「朝日新聞を読む自信がないほど自分がないのですか」と答えたかったのですが、そんなことをやればとんでもなく炎上しかねないのでやめましたが、報道は家畜の餌ではありません。
食べる必要はないのです。
その餌の中にも、しっかりした栄養素が見つかるかもしれません。
しかし、餌を毎日与えられていると、いつの間にか飼いならされてしまいます。
そこにマスコミ報道の怖さがあります。

大きな事件や問題が発生した時の新聞の片隅に掲載される小さな記事が、だんだんなくなってきたことがとても残念です。
新聞の作り手たちが、大きく変質してきているのがよくわかります。

|

« ■フェイスブックはどこか落ち着かなさを感じます | トップページ | ■精神のエントロピー »

マスコミ時評」カテゴリの記事

コメント

担当者の恣意的な政治的偏向報道は許されるが責任者が事実に基づいての報道をしようということは政治的圧力になる、というのが朝日の本件についての報道姿勢ですよね。少なくとも、事実に基づく報道に向けての改善、特定の方向のみに偏った報道からの改善、ということが度の会長の下で少しは改善されると期待しているのですが、NHKという報道機関の長に対する特定の政治的方向(朝日新聞等)からの圧力が強烈にあることをとても恐ろしく思います。

投稿: mk | 2014/01/31 23:18

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/30899/59042393

この記事へのトラックバック一覧です: ■最近のマスコミ報道に思うこと:

« ■フェイスブックはどこか落ち着かなさを感じます | トップページ | ■精神のエントロピー »