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2014/01/27

■節子への挽歌2339:コートがない!

節子
来月、東北に行こうと誘われました。
寒いだろうから動きやすいコートを着ていかなくてはと思って、近くのユニクロに行ってみました。
ところがもう春物に変わっていて、防寒性のあるコートはありませんでした、
そこで、いまあるのを着ていこうとクローゼットを探してみました。
ところが、そこにあるはずのコート類が1枚もないのです。
そんなはずはないと家中調べ、娘にも処分していないか確認しましたが、心当たりがないと言います。
少なくとも3枚はあったはずですが、そういえば、ここ数年、着た記憶がありません。
いつも使用しているコートが1枚あるのですが、最近はそればかり着ています。
しかし、たしかに3枚はクローゼットにしまっていたはずなのです。
キツネに騙されたような気分です。

いろいろと考えた結果、昨年、身のまわりの整理をした時に、すべて処分したような気がしてきました。
なぜ処分したのか、よくわかりませんが、ともかく処分してしまったようです。
さてさて、東北には何を着ていけばいいでしょうか。
困ったものです。

節子がいなくなってから、買い物が苦手の私としては、ほとんど衣服などを買っていないのですが、まさか処分までしてしまっていたとは思ってもいませんでした。
もちろん処分したのは私です。
娘が嘆くように、どうも配慮に欠けているようです。

先日は、ボロボロの靴をはいていて、娘にしかられました。
捨てるはずの靴と使っている靴を間違っていたのです。
どうも歩きにくいなと思ったら、底が欠けていました。
困ったものです。
節子がいなくなってから、実はこうしたことが時々起こります。

娘は、そこまで面倒は見られないというのですが、あまりに節子に依存して生きてきてしまったようです。
いまはまだどうにかなっていますが、この先、いささか心配ですね。

しかし当面の問題は、東北に何を着ていくかです。
そういえば、昔、井上陽水に、そんな歌がありました。
さて、今でも冬物を売っているところを探さないといけません。
人生には雑事が多すぎます。

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妻への挽歌12」カテゴリの記事

コメント

佐藤様  こんばんは

ハッハッ・・・なんて笑ってしまいました。似た人が世の中にはいるもんだなぁ・・
佐藤さんのことを笑ってしまいましたが、それはあまりにも似てると思ってしまったからです
物忘れの多いこと

私も同じ思いをしたことがあります。
つい数か月前、妻の物や自分の物を処分した記憶が薄れてしまい、この冬の着る物を探してみると
殆どの冬物が見当たりませんでした。

捨てるものと残すものを区別した袋を、どうも両方とも処分してしまったようでした。

ですので、今は秋物を着た上に、たった一着残しておいた四十数年前に買ってもらった古いトレンチコートを
毎日着用しております。
仕事先の若いOLさんたちは、私のスタイルを観ながら不思議そうな顔をされます

昔は裕次郎さんや小林旭さんに刺激され、さっそうと着ていたのですが、今の若い人から見れば
ホームレスの老人のように感じるのでしょうか

おかげさまで、少し優しくしてくれるような、気がします。
ネクタイなども流行があるのでしょうか?  少し気になります

投稿: 山陰太郎 | 2014/01/27 18:46

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