■都知事選を政治への関心を高めるために活かしたい
都知事選への立候補者が出始めています。
宇都宮さんと舛添さんの立候補には驚きませんでしたが、なんと田母神さんが立候補し、しかも石原元知事が推薦するとは思ってもいなかった驚きです。
しかも悲しいことに、前回の都知事選で宇都宮さんを押していたグループは割れだしてしまい、公開の場でも争いだしています。
大義の前に大同することが良いことかどうかは迷いますが、悲しい話です。
それ以上に残念なことは、争点が見えないことです。
選挙というのは、国民が政治の論点を考えて、自らの政治意識や社会意識を高める場といわれますが、今回の都知事選は、そういう考える論点が話題になりません。
しかし、その気になれば、いろんなことが見えてきます。
田母神さんが立候補したこと自体、日本の現状が示唆されていますし、宇都宮陣営の内部論争も今の社会の本質を象徴しています。
自民も民主も、公認候補を選びたくても選べないというのも、国政を考える上でも興味深い話です。
ほかにも、いろいろと考えると、これからの政治や社会を考えるヒントがたくさんあるような気がします。
マスコミも評論家も、知名度が大切だと言いますが、選挙とはそういうものではないでしょう。
そんな人気投票型選挙にしては、それこそもったいない話です。
誰が知事になるかといった興味本位の選挙ではなく、私たち自身の政治意識や社会意識を高める契機にしたいものです。
そのためにも、マスコミは、しっかりと論点や都政の問題点を報道し、解説してほしいですが、都民でない私も、他人事としてではなく、いろいろと考える契機にしたいと思います。
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