■島は神様のもの
文科省は、教科書の編集指針となる学習指導要領の解説書に、尖閣諸島と竹島を日本の領土と明記する方向を検討しているそうです。
子どもの頃から、領土意識を植え付けようと言うわけです。
おそらく多くの人は、そうしたことを肯定するでしょう。
しかし、私が思い出したのは、エリッヒ・ヤンツが「自己組織化する宇宙」で紹介している、次の話です。
ちょっとわかりにくい文章ですが、そのまま引用します。
インドネシア、バリ島の住民たちは自分たちを島の持ち主と見ない。「神の島」に招かれた客人として見るのだ。生きるために日々苛酷な労働に耐えねばならぬ客人と見る。にもかかわらず、この神の客人であるという精神的感覚は衰えることがない。それは幸福感の汲めどつきせぬ源泉であり、かぎりない感謝とすべての生命への贈りもの、水や火や食物やありとあらゆるものに供物を捧げつづけさせる。
島は神様のもの。
私たちは、そこに招かれたお客様。
とてもあったかなものを感じます。
領土争いなどという考えは、決して出てこないでしょう。
もう一つ思い出すのが、ゲルマン法理の「総有」という考えです。
たとえ私有地であっても、すべて勝手に使えるわけではなく、そもそも土地はみんなからの預かりものという発想が、そこにはあるように思います。
領土意識を持たせる時代は、もう終わったように思うのですが、みなさんはどう思うでしょうか。
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コメント
Im no pro, but I imagine you just made an excellent point. You clearly know what youre talking about, and I can definitely get behind that. Thanks for staying so upfront and so sincere.
投稿: Faith | 2014/01/22 07:57
Faith さん
ありがとうございます。
ブログを読んで下さっているのであれば、日本語も大丈夫だと思いますので、日本語で書かせてもらいます。
その後、たくさんのコメントをありがとうございます。
ただ毎回、名前とアドレスが違っているので、申し訳ありませんが、3つ目以降に関しては公開を控えさせてもらっています。
ブログへのコメントは、いろんなものが来ます。
公開は、予めお断りしているように、基本的にアドレスが確認できるものに限らせてもらっています。
投稿: 佐藤修 | 2014/01/24 09:00