■節子への挽歌2333:いいこと探し
節子
ようやく今年も活動を始めました。
これまでも何もしていなかったわけではありませんが、まだ気が入っていませんでした。
明日から湯島に行こうと決めた途端に、友人から電話がありました。
ある人を引き合わせたいというのです。
昨日、湯島でその人に会いました。
冠地情という人でした。
発達障害を持つ人のコミュニケーション支援に関わっている人です。
「イイトコサガシ」というワークショップも展開しているそうです。
冠地さんと話していて、心通ずるところがたくさんありました。
共通の知人も少なからずいるようです。
今年最初の出会いは、まさに前に進む契機になる出会いになりました。
ところで、冠地さんが取り組む「イイトコサガシ」ですが、
節子の「いいことだけ日記」を思い出しました。
残念ながら、節子の「いいことだけ日記」帳は、十分に埋められる間もなく終わってしまいましたが、手術の日にその投稿記事が新聞に載ったときの節子のうれしそうな顔が思い出されます。
節子は、そのうれしさで、過酷な手術にも耐えました。
ところで、よりによって、この時期に「イイトコサガシ」に取り組む冠地さんに出会うとは、これも何かの啓示でしょう。
節子に勧めるだけでなく、私自身が「いいこと探し」にもっと気を向けろということかもしれません。
昨日も冠地さんに話したのですが、コミュニケーションにとって重要なのは、自らの弱みをさらけ出すことと相手の良いところを見つけることなのです。
それは、生きやすくなるためのポイントかもしれません。
最近、どうも、そうした生き方から逸脱しだしていたようです。
節子に合わせる顔がありません。
さて今日から「いいとこ探し」をまた始めたいと思います。
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コメント
佐藤様 こんばんは
佐藤さんがお奨めになった「いいことだけ日記」は、ほんとうに素晴らしいことだと思います。
このようなアイデアが思いつくのは、佐藤さんが奥様を心から愛されていた証明ですね
羨ましいです
私にはそのような優しさが欠けていました。
妻に対する言葉にさえも優しさはなかったように思います。
妻として生きながら夫に尽くすだけで、自らには何の優しさも与えてもらえなかった妻は
夫を選ぶことを失敗したのでしょう
佐藤さんの十分の一でも、妻への優しさが私に備わっていればと、ここが後悔の肝なんですね
このように節子への挽歌を拝見していると、ひとつまた一つと謎が解けていくようで
ありがたいことだと思っております
投稿: 山陰太郎 | 2014/01/22 00:10