■流れは変わるでしょうか
名護市の市長選挙は、基地移設反対派の現職、稲嶺さんがかなりの差をつけて当選しました。
選挙活動中に自民党の石破さんが言い出した500億円基金創設は、むしろ反発を買って、稲嶺さんに有利に働いたという意見もありました。
同じ日に、福島県の南相馬市の市長選も行なわれ、脱原発を主張する現職が当選しました。
流れが変わりだす予兆かもしれません。
お金や権力に振り回されるのではなく、自らの生活から考えていく流れが広がるといいなと思います。
私が日本社会の地殻変動を感じたのは1980年前後です。
当時の年賀状に、いつも書いていたのが、「地殻変動の予感」でした。
当時は企業にいて、そこから見えていたのはまだ予感でしたが、会社を辞めて各地の住民活動や市民活動に触れて、予感は予兆の実感に変わりました。
しかし、1990年代の後半に入り、予兆は消えてしまい、金銭至上主義が世界を覆い出した気がします。
それからもいろいろとありましたが、今もなお、お金万能の神話は消えていないように思います。
沖縄の前の知事である太田さんが、最近よく語っているのが、辺野古への基地移設によって、日本の国家財政負担はこれまでの90倍になるという話です。
あまりマスコミには出てきませんが、辺野古への基地移設は大きな利権が絡んでいるのでしょう。
なぜその問題が大きく話題にならないのか不思議です、
しかしそれは私たちの想像力の限界を超えているのでしょう。
猪瀬さんの5000万円は想像できても、兆を超える金額は、私たちの想像力を超えてしまっています。
いずれにしろ、沖縄と福島で、新しい動きが起こり始めている。
ちょっと元気づけられています。
さて、東京都民は誰を選ぶのでしょうか。
お金の力しか実感できないでいる人の多い東京ですから、大きな不安があります。
| 固定リンク
「社会時評」カテゴリの記事
- ■「仕事とは生きること。お金に換えられなくてもいい」(2024.09.20)
- ■世界がますます見えなくなってきています(2024.06.02)
- ■人間がいなくなった廃墟の中で生きていませんか(2024.05.09)
- ■共同親権が国会で議論されることの意味(2024.04.17)
- ■なぜみんな地域活動が嫌いになるのか(2024.04.04)
コメント