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2014/03/09

■節子への挽歌2379:趣味の仕事を最近していません

節子
節子はよく、「修は仕事が趣味なのね」と言っていました。
たしかに、私は仕事が大好きです。
ただ、勉強は好きだけれど学校の授業は嫌いだったというのと同じく、仕事は好きですが、自分が自発的に取り組める仕事以外は苦手です。
会社時代も、勝手に自分の仕事を自分でつくっていた面が強いですが、会社を辞めてからは、なお一層そうなっていました。
お金のための仕事は、よほど借金で困った時以外はしていません。
だからいまも借金が残っているわけですが。

しかし、節子が発病してから今日まで、ほとんど仕事をしていません。
あれほど好きだった仕事をやめてしまっているわけです。
それに私の仕事の考えは、なかなか理解してもらえません。
形だけの仕事はまったく興味がありません。
どうせやるなら意味のある仕事をしたいと思っていますが、そういう仕事にはなかなか出会えません。
最近、気が萎えているのは、仕事をしていないからかもしれない、とふと思いました。

先日、あるところで講演を頼まれましたが、講演は退屈なので、どうせなら何か始まるような話し合いのスタイルにしたいと提案して、受け入れてもらいました。
その準備のために、先方に出かけていって、2回ほど打ち合わせを行いました。
打ち合わせには、当日、話をしてもらう人たちにも来てもらいました。
私も少し話をすることにしましたが、私としてはそれなりにていねいに準備をしました。
できれば、最近はやりの「白熱教室」風にしたかったのですが、どういう人が参加するのかわからないのと時間の制約があるので、基本的には私が話しかけながら話をするスタイルにしました。

その準備をしながら、そういえば、以前はこうやって、いろいろと働きかけをしてきたなと思い出しました。
そして、そこからいろんな動きが広がりだしたことを思い出しました。
あの頃は、仕事が実に楽しかった。
それを思い出したのです。

今回も、この集まりをきっかけに、何か新しい物語が始まらないかと思い出しました。
そう思い出すと、何かわくわくしてきます。
しかも今回は相手もかなり意欲的なメンバーです。
関係者にいろいろと準備のメールを出したら、事務局的な役割をしている人からメールが来ました。

昨日の話し合いもそうでしたが、ここまで丁寧に準備にご協力いただけるフォーラム、シンポジウムに関わらせていただくのは初めてです。
私にとっては、めずらしいことではないのですが、私のやり方に共感してくれる人がいるのがとてもうれしかったです。
やはり私は仕事が好きなのです。

さて、そのシンポジウムは今日です。
新しい物語が生まれるといいのですが。
節子、以前のように応援してください。
節子は、こういうことのある日、私にちょっと迷いなどあると、いつもこう言って送り出してくれました。
「うまくいくわよ」
さて、そろそろ出掛けましょう。

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