■スパイクを買ってやろう
今朝のNHKの朝いちで、子どもの貧困が取り上げられていました。
そこで、サッカーをやっている子どものためにスパイクを買ってやれない母子の話が出てきました。
ゲストの室井祐月さんが、その報告映像を見終わった途端に、「スパイクを買ってやろう」と思わず発言しました。
同席していたほかの人が、「そういう問題ではない」「そう言っていたら切りがない」と室井さんをなだめていました。
でも、本当に「そういう問題ではない」のでしょうか。「切りがない」のでしょうか。
もしかしたら、そうした発想が問題なのではないか。
そう思いました。
室井さんの発言は、ほかの番組でも時々、お聞きしますが、私には的確なご意見だと思うことが多いです。
隣に困っている人がいたら、先ず自分でできることをはじめることが大切です。
そういうことをやっていたら、肝心の構造が変わらずに、問題は先延ばしになるだけだと言うのも一つの意見です。
しかし、だからと言って、隣の問題を解決しないで良いわけではありません。
それに、仕組みを作って、問題の根本から変えようなどという思いが、教育ローンのような奨学金制度や育児助成金のような制度を作り、そこに寄生する職業を増やしていくこともあります。
制度や仕組みも大切ですが、「スパイクを買ってやる」ことも大事です。
室井さんは、きっとテレビで紹介された母子にスパイクを買って送ってやったと思いますが(そうでなければがっかりです。言葉に出した事は実行しなければいけません)、私もそういう室井さんに見習おうと思います。
できることからやっていくこと。
それこそが、社会を変えていくはずです。
問題は「子どもの貧困」ではなく「○○ちゃんの具体的な問題の解決」なのかもしれません。
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