■日本にある大量なプルトニウムを、さらに増やすのか
一昨日の新聞に、「原発の使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す青森県六ケ所村の再処理工場の稼働について、米国が「懸念」を日本に伝えてきている」と言う記事が出ていました。
お読みになった方も多いと思いますが、この動きは、原発がいかに核兵器と隣り合っているかを明示しています。
記事には、「日本がすでに保有しているプルトニウムは44トンあり、数千発の核兵器に相当する」とも書かれています。
44トンのプルトニウムは、数千発の核兵器に相当するそうです。
米エネルギー省のダニエル・ポネマン副長官は昨年4月、「プルトニウムを消費する予定のないまま、再処理で新たな分離プルトニウムの在庫が増えることにならないか、大いに懸念を有している」と話していたそうです。
日本に大量のプルトニウムがあるということの意味を、しっかりと考える必要があります。
それは、明らかに、「テロリストの格好のターゲット」になるわけです。
11日に閣議決定されたエネルギー基本計画には「六ケ所再処理工場の竣工」が盛り込まれています。
私にとっての脅威は、北朝鮮や中国よりも日本国内の原発関係施設です。
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