■土から学ぶことは多いです
今日は久しぶりに畑に行ってきました。
4日間ほど行けずにいたのですが、途中、雨も降ったので大丈夫だろうと思っていましたが、先日植えたきゅうりが枯れかかっていました。
ナスもトマトも、あんまり元気がありません。
慌てて、水をあげましたが、きゅうりはダメかもしれません。
ともかく少し手を抜くと結果に出てきてしまいます。
生命はとても素直です。
こうして自分で野菜を育てていると、手間暇がかかることがよくわかります。
野菜を育てるよりも、スーパーできゅうりを買ったほうが安くなるでしょう。
もっともミニトマトの場合は、育ちやすいので、育てたほうが安くなるかもしれません。
ですから一概には言えないのですが、お店で売っている野菜は、安すぎる気がします。
野菜を自分で育てると、そのことがとてもよくわかります。
もうひとつわかることは、農作物にとって、土壌がいかに大切かということです。
日本古来の農業は、「野菜を育てる」のではなく「土壌を育てる」ことだと言われていますが、その意味がよくわかります。
しかし、最近の工業型農業は、土壌ではなく野菜を育てる仕組みに変わってしまいました。
土が生きていることも、よくわかります。
2~3年放置しただけで、土壌は一変します。
毎年、少しずつ手を入れて、育てていかないと、土はとんでもないものを引き込んできます。
表面ではわかりませんが、わが家の農園はなにやらたくさんの根が張りめぐってしまい、鍬で耕すのが大変です。
私などは、1坪をていねいに耕すだけで、死にそうなほど疲れます。
近くの元農家の人は、こんな空き宅地は農地にならないと笑っていますが、たしかにそうなのでしょう。
しかし、その元農家の人の両親や祖父母がやったように、ていねいに土を耕して、そこに植えた野菜を大切にしていけば、土壌もよくなり、野菜もきちんと育ちだします。
私自身、数年前にその体験があればこそ、まあ開墾のような作業をしているわけです。
土を育てると言う発想は、農業に限りません。
会社も社会も、個人の暮らしもそうです。
社会ももっと耕していかないと、ますます住みにくくなりそうです。
私にはあんまりエネルギーはありませんが、せめて私の周りは、畑の土を育てるように育てていこうと思います。
それはまた、けっこう疲れることかもしれませんが。
土と触れていると、いろんなことに気づかせてもらえます。
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