■節子への挽歌2432:「還るところはみないっしょ」
節子
この週末、福井で開催されるNPOの集まりに出かける予定です。
主催はNPO法人心に響く文集・編集局です。
そのNPOが10周年を迎えるので、その記念の集まりです。
このNPOのことは、何回かここでも書いていますが、節子もよく知っているNPOです。
その集まりで、仏法劇団「合掌座」が「還るところはみないっしょ」という演劇を演じてくれます。
「合掌座」は、どうも吉崎御坊と縁があるようです。
元小学校の先生だった長谷川さんという女性が、どうも信徒に呼びかけてつくった市民劇団のようです。
吉崎御坊は、節子との最後の遠出の旅行で立ち寄ったところです。
もっとも残念ながら、あまり良い印象は残っていません。
あの時の節子は、再発していたにもかかわらず、誰よりも元気でした。
思い出すだけで、心が痛むような場面もいくつかありましたが。
吉崎御坊に立ち寄った後、足を延ばして東尋坊に立ち寄ったのですが、
そこでNPO法人心に響く文集・編集局の茂さんたちに出会ったのです。
週末に茂さんがプロデュースした集まりに参加するのも、元はと言えば、その節子との旅行が始まりだったのです。
ですから茂さんたちとの縁は、私には特別のものがあるのです。
ところで、合掌座の演劇の「還るところはみないっしょ」という言葉はとても安心感を与えてくれます。
そのタイトルだけで、興味が高まります。
還るところはみないっしょ。違いは、わずかばかりの時間の差。
そう思えば、悲しさも寂しさもないはずなのですが、その「わずかの差」が貪欲な私には堪えます。
どんな演劇なのか、楽しみです。
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