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2014/06/05

■兵士は戦場で何を体験してくるのか

集団的自衛権に関する報道を見聞きしていると、論点がどんどん肯定的な方向に進んでいるような気がします。
これはTPP論議も、最初は是非論だったのに、いまでは内容論に変質しています。
集団的自衛権も、いまや憲法9条はどこかにとんでいるような気さえします。

一昨日の朝日新聞のコラム「終わりと始まり」に池澤夏樹さんが「死地への派遣 国家に権原があるのか」と題して、政府の動きに異議申し立てをしています。
その最後に、驚くべき数字が出ていました。
引用させてもらいます。

イラクに派遣された自衛隊は1人も死なず、(たぶん)一人も殺さずに戻った。憲法第9条が彼らを守った。それでも帰還隊員のうちの25名が自殺したという報道がある。一般公務員の1.5倍と普段から自殺率の高い職場ではあるが、イラク後はそれが一桁上がった、戦場の緊張の後遺症が疑われる。
帰還隊員に、そんなに自殺者があったとは知りませんでした。
もしこの報道が事実であれば、私たちはそこから学ぶことがあるはずです。
自殺は氷山の目に見える一角だけかもしれません。
その背後にあるものも見なければいけません。

イラク派遣の第一陣の隊長だった佐藤正久国会議員は、一体、何を見てきたのでしょうか。
彼の発言を聞きながら、いつも思うのはそのことです。
私はもう徴兵はされない歳ですが、仮に若くても、国家政府に命じられて、人を殺したくはありません。
それに戦争は常に「自衛」のためのものです。

問題は、同盟でも自衛でもなく、人を殺す戦争です。
問題の本質を見誤っては、答えは出てきません。
500年前の若者の感性を取り戻したいものです。

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