■節子への挽歌2521:気管支炎
節子
喉の炎症はどんどん悪化しています。
理由は明確で、話してはいけないのに、しゃべってしまうからです。
しかし、わざわざ湯島に話に来てくれたのに、単なる聞き役に徹するわけにもいきません。
サロンでも、佐藤さんにはできるだけ話さないようにさせると心遣いしてもらっても、ついつい話してしまうのです。
困ったものです。
良くなるはずがありません。
それどころか、実は昨夜からいささか症状が変化しだしました。
気管支がどうも反応しだしたようで、時々、抑えようもなく気管支の筋肉?が震えるような、おかしい状況になり、意図しない音声が口から出てしまうのです。
それで昨夜はあんまり眠れませんでしたが、さらに今夜はきつそうです。
私の状況を見て、娘が気管支炎に入り口だというのです。
節子は気管支が弱く、時々重度な気管支炎を起こしていました。
入院したこともあります。
気管支炎になった節子は、見ていられないほど、辛そうでした。
しかし、手の施しようがないのです。
それを思い出してしまいました。
がまん強い節子は、私と違い、弱音は決して吐きませんでしたが、今の私とは比べものにならないほど、辛かったのだと思うと、愛おしさがつのります。
節子はいつも「がまんの人」でした。
しかし気管支が勝手に動くのは、嫌な気分です。
自分の身体は、決して自分のものではないということがよくわかります。
今日は眠れるといいのですが。
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