■節子への挽歌2517:声が出なくなりました
節子
ますます声が出なくなってきました。
困ったものです。
私には3日間ルールと言うのがあります。
風邪を引いた場合、3日間は風邪菌たちに私の身体を提供しようというルールです。
ですから3日間は、彼らの思うように活躍してもらい、4日目にはお引取り願うというわけです。
ところが、風邪菌たちとのコミュニケーション能力が不十分のため、なかなかそううまく行きません。
しかも、今回は、3日目に当たる明日、1ヶ月前から決まっていた約束があるのです。
初対面の人なので、声が出ないでは済まされません。
いやはや困ったものです。
それで止むを得ず、お医者さんに行くことにしました。
ところが、喉が炎症を起こしているので、治るのに2~3日はかかるというのです。
それで、フェイスブックで、何か良い民間療法はないかと問いかけました。
長ネギを喉に巻くとか、天を仰いで呪文を唱えるとか、そういう類のものを想定していましたが、即効性のある妙案はなかなか寄せられません。
「響声破笛丸」という薬があるそうですが、薬だと面白みはありません。
「丹田百叩きの法則」というのもあるそうです。
今度会った時に伝授するといわれましたが、間に合いません。
ニンニクと生姜で汗を出せというのもありましたが、これは風邪の治療法でしょう。
みんな帯に短し襷に流し、です。
節子がいたら、私の今の尾を聞いて、大笑いするでしょう。
ほんとに節子は能天気な人でした。
でも笑われるのが一番の元気回復剤だったのかもしれません。
いずれにしろ、明日は声が出ると良いのですが。
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