■節子への挽歌2516:風邪は楽しくありません
節子
とうとう声が出なくなってきました。
今日の予定はすべてキャンセルし、自宅療養です。
電話を受けた人は驚いたでしょう。
普段とは全く違う声でしたから。
状況は昨日より悪く、思考力はますますありません。
本を読む気にもなれませんし、テレビも見る気も起きません。
しれで、めずらしく2時間も寝てしまいました。
しかし、一向に良くなる気配はありません。
さてさて困ったものです。
栄養剤を飲んで、風邪薬も飲んで、のどの薬も飲んで、といろいろ飲んでみましたが効き目がありません。
それでお風呂に入って寝ることにしました。
独り住まいで風邪になると、どうしようもないでしょうね。
幸いに私の場合、娘が同居してくれていますが、私のように自立していない人間は、「もういいか」などと思ってしまいかねません。
娘は、明日は医者に朝一番で連れて行くと言っていますが、医者に見てもらって治るくらいなら楽なものです。
風邪くらいは根性で治さなければいけません。
しかし、お風呂はやめたほうがよかったかもしれません。
症状はさらに悪化している気もします。
節子がいる時には、風邪もまた楽しからずや、でしたが、今はそんな気にはなりません。
おかしなものです。
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