■節子への挽歌2518:たくさんの人の友人になりたい
節子
今日は久しぶりに社会のど真ん中で、しかし流れに正面から対峙しながら、わが道を進んでいる方に会いました。
太田黒さんが引き合わせてくれました。
太田黒さんは、わが家まで献花に来てくれた人です。
そういう人の申し出には絶対に従うようにしています。
まあそこが私の弱点で、とんでもないトラブルにも巻き込まれてしまったわけですが、
その考えを変えるつもりはまったくありません。
恩には報いなければいけません。
太田黒さんは、時々、この挽歌も読んでくれているようです。
今日、お会いした方は牛窪さんの同級生でした。
節子は、牛窪さんには1度しか会ったことはありませんが、サントリーホールにベルリンフィルハーモニーの「運命」を節子と一緒に聴きに行った時に、偶然にロビーでお会いしました。
それからまもなくして牛窪さんの訃報を知りました。
とても残念だったのは、その時にも、牛窪さんからある件で一度会おうといわれていたことですが、その件が話し合えなかったのが、実に心残りでした。
大事な時に、大事な人を失う。
私も何回かそれを体験しています。
それがなければ、人生は変わっていたはずだと思うことが時々あります。
ところで、今日は普通の声が出ないまま、その方にお会いしました。
しかし、あまりに話が楽しく面白く、3時間も話し合ってしまいました。
おかげで少し良くなってきていた喉の調子は悪化し、声がまたでなくなってしまいました。
しかし、それにまさる話をお聞きできました。
私は社会から離脱を決意して、もう25年ですが、こういう人に会うとちょっとだけ残念な気がします。
ビジネスの世界のダイナミズムは、やはり人をわくわくさせます。
その世界は、しかし私には遠い世界になってしまいました。
太田黒さんは、私を元気づけるために、声をかけてくださったのです。
口では何も言わず、滅多に声をかけてくれませんが、どこかで支えてくれている人がいます。
友人とは誰のことなのだろうか、と時々思うことがあります。
私も、そういう意味で、たくさんの人の友人になりたいと、改めて思いました。
今日、いただいたお茶はとてもおしかったです。
| 固定リンク
「妻への挽歌13」カテゴリの記事
- ■第1回リンカーンクラブ研究会報告(2021.09.06)
- ■節子への挽歌2600:恩送りと迷惑送り(2014.10.14)
- ■節子への挽歌2599:老いることや死んでいくことの意味(2014.10.13)
- ■節子への挽歌2598:「苦悩のない状態とは死んだ状態」(2014.10.12)
- ■節子への挽歌2597:不老不死(2014.10.11)
コメント