■節子への挽歌2504:嫌な時代
節子
あなたがいなくなってから、嫌なことがどんどん進んでいます。
といっても、私の生活に関連したことではありません。
日本という社会、日本という地域が、です。
まあこんなことは時評編のテーマですが、少しばかり節子にも関わることなので、今日は少し「怒り」を書きたい気になりました。
節子なら、私の気持ちをわかってくれるでしょうから。
節子はNHKのテレビ番組「クローズアップ現代」のキャスターの国谷裕子さんが好きでした。
いつも、すごい人だと感心していました。
「クローズアップ現代」をそれほど見ていたわけではありませんが、なぜか節子は国谷さんに感動していました。
あまりに褒めるので、私もいつの間にか好きになりました。
たしかに他の番組のキャスターとは違います。
7月3日に同番組は集団的自衛権をとりあげました。
いまやどんどん政府の広報機関に向けているNHKの流れの中で、国谷さんは持ちこたえられるだろうかと思いながら見ていました。
国谷さんは健在でした。
少し安心しました。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3525.html#marugotocheck
ところがその後、国谷さんの代わりのアナウンサーがキャスターをやっているのに気づきました。
たまたま私が見た時だけがそうだったのかもしれません。
しかし少し嫌な予感がしました。
それと、これも気のせいか、番組が放送されない日も増えてきているような気がします。
今朝読んだネット記事に、週刊「フライデー」7月25日で7月3日の「クローズアップ現代」の顛末が書かれていることを知りました。
その記事が正しいのかどうか、私にはわかりませんが、それによれば、放映後、政府やNHKのトップからの圧力が凄かったというのです。
そして、国谷さんは控え室に戻ると人目もはばからずに涙を流したそうです。
NHKの9時のニュースは、いまや見るに耐えないほど、権力に寄生してきています。
私には、嫌な時代になってきました。
節子は、こうした時代の気分を浴びなくてよかったです。
節子
此岸はどんどん荒れてきています。
彼岸はそうでなければいいのですが。
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