■節子への挽歌2523:激安うな重
節子
声を出さない生活というのはやはり無理ですね。
今日もまた少し話してしまったら、声がかすれてきてしまいました。
この1週間は、読経も最後の1行だけです。
喉が治らないので、お医者さんにまた行きました。
血圧を測ったら、やけに高くなっていました。
ちゃんと薬を飲んでいますかと、また言われましたが、今日はきちんと飲んできたにもかかわらず170を超えていたのだそうです。
咳止めの薬ももらい、なんとまた1種類薬が増えました。
困ったものです。
今日は土用なので、一応、みんなで鰻を食べました。
どこも混んでいるので、自宅で食べることにしましたが、最近貧乏なので、今年は激安のうな重でした。
近くの回転寿司が予約販売していたのを、新聞広告で見て、回転寿司のうな重ってどういうものだろうかと興味をもって、ついつい私が勝手に電話で申し込んでしまったのです。
なんと1人分1300円くらいでした。
娘からは、どうせ食べるのならちゃんとしたものを食べろといつも言われていたのですが、頼んでしまったので、仕方ありません。
そのため、今年は全員、そのうな重につき合わせてしまいました。
4人で食べましたが、誰一人として、美味しいといいませんでした。
正直なのはいいことです。
その上、鰻は半身でした。
しかも、寿司飯のうな重は、私の好みではありませんでした。
うなぎは節約してはいけません。
混んでいても、やはりちゃんとしたお店で食べないといけません。
お金がなかったら食べなければいいだけの話です。
食べるのであれば、ちゃんとしたものを食べなければいけません。
激安うな重に騙されてはいけません。
結局、今度、美味しいうなぎをご馳走する約束をしてしまいました。
貧すれば鈍すとはよく言ったものです。
ますます貧乏になりそうです。
それは決して悪いことではないのですが。
テレビでは成田の鰻屋「豊川」の繁盛振りが報道されていました。
節子は、「豊川」のうなぎが大好きでした。
そういえば、仏壇にうな重を供えるのを忘れていましたが、忘れてよかったです。
節子は、豊川のとは違うわねと嫌味を言うでしょうから。
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