■節子への挽歌2538:すぎのさんの梨
節子
すぎのファームに梨を買いに行ってきました。
いつものように、杉野ファミリー全員で作業をしていました。
久しぶりに杉野さんご夫妻と話をしてきました。
杉野さんも忙しい人なので、なかなかゆっくり話す機会はありませんが、お互いに話したいことがたくさんあるのです。
私は毎年、少なくとも1回はすぎのファームにお伺いするのですが、いつも家族みんなで働いている姿を見て、あたたかい気持ちになります。
みんなとても幸せそうです。
生きていることを実感できる生き方でしょう。
節子がいた頃の、わが家の風景でしたが、いまは残念ながらそういう風景はありません。
何しろ中心になるべき、節子がいないからです。
怠惰な私は、働く場の中心にはなれないのです。
杉野さんの梨は、節子が大好きでしたが、とても美味しいのです。
近くにも梨園があって、もぎたての梨も売っているのですが、遠くまで足を伸ばすだけの意味はあります。
すぎのファームは近くの道の駅にも出荷しているのですが、すぐに完売してしまいます。
だからファームまで買いに行かないといけないのです。
今年の梨もとても美味しかったです。
杉野さんの奥さんが、形は悪いけれどと言って、とても大きな梨をおまけにいくつかくれました。
たしかに形が悪くて商品にはならないだろう、特大の梨を節子にお供えしました。
だんだんいつものような雰囲気になってきました。
明日は迎え火です。
今日はいろいろあって、お墓の掃除にはいけませんでした。
まあ、そんなことは節子は気にしないでしょう。
私の両親はがっかりしているかもしれませんが。
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