■節子への挽歌2526:節子がいた頃のような平和な一日
節子
10日ぶりに畑に行きました。
驚くほど草が生い茂っていました。
花畑ゾーンは、ひまわりとマリーゴールドとグラジオラスが、頑張っていましたが、それを覆い隠すように草が伸びていました。
斜面なので、なかなか草刈りしにくいのですが、少し整理し、頑張っている花にエールを送りました。
草に埋もれていたバラで手を切ってしまい、気づいたら血だらけになっていましたが。
野菜畑のほうは、きゅうりはうどん粉病で全滅ですが、ミニトマトとナスが頑張っていました。
ナスはなんと20センチほどの大ナスになっていましたが、やわらかく食べられそうです。
後から植えた、唐辛子類も頑張っています。
何かを植えて手入れしておかないと草が見る間に覆い茂ります。
ハーブはほぼ完全に草に埋もれていました。
畑になっていないところには、思い切り根こそぎ刈り取ったはずのセイジがまた復活していました。
また名前を忘れてしまったのですが、シランの一種がこれまた群生していて、元気です。
ちなみに、午後、花屋さんに節子の好きなカサブランカを買いにいったのですが、そこでそのシランのような花が植木鉢に入って300円ほどで売られていました。
わが家の畑では邪魔者扱いになっている草も、きちんとした名前をつけて、ちょっと整えると3000円になるわけです。
わが家には、その100倍はあるでしょうから、3万円ほどの価値があるわけです。
少ないとプラスの価値がつきますが、多いとむしろマイナスの価値になる。
商品というのは、そういうものなのです。
花屋に行った帰りに魚屋さんに寄り、節子が飼っていた小さな熱帯魚も3匹、買ってきました。
実は私も娘も、あんまりその魚が好きではなく、節子がいなくなってからきちんと世話をしていなかったため、1匹になってしまったのです。
1匹では寂しいでしょうからと、少し賑やかにしたのです。
なんだか今日は、節子がいた頃のような、平和な家族生活でした。
しかし、畑仕事はなかなか娘たちは手伝ってくれません。
もう止めたらと言われているのですが、なぜか止める気にはなれません。
かといって、しっかりとやるわけでもないのです。
私の心身の中に移り住んだ節子が、きっとそうさせているのでしょう。
喉はまだ治りません。
5日までには治さないといけないのです。
| 固定リンク
「妻への挽歌13」カテゴリの記事
- ■第1回リンカーンクラブ研究会報告(2021.09.06)
- ■節子への挽歌2600:恩送りと迷惑送り(2014.10.14)
- ■節子への挽歌2599:老いることや死んでいくことの意味(2014.10.13)
- ■節子への挽歌2598:「苦悩のない状態とは死んだ状態」(2014.10.12)
- ■節子への挽歌2597:不老不死(2014.10.11)
コメント