■節子への挽歌2573:体調を治す方法が見つかりました
節子
わが家の農園に最近行けていません。
唐辛子はどうなっているでしょうか。
花畑はもう全滅でしょうか。
天候の関係もありますが、体調がもう一つなので、なんとなく行く元気が出てこないのです。
しかし、もしかしたら因果関係の捉え方が間違っているのかもしれません。
農園に行かないから、体調が良くならないのかもしれません。
なぜなら、体調が悪いと言っても、どことなくという感じですから。
因果関係を逆転させるというのは私の好きな発想です。
それは、論理演算ゲームとしても面白いですし、長く状況が変わらない時には、そういう発想の転換が効果的なこともあります。
友人から、こんな手紙が届きました。
無断転載ですが、匿名なので許してくれると思います。たぶん。
この1週間は不安感が強くあり、それまで半信半疑だったのが、「本当にうつ状態だろうか?」と思えてきました。
焦りと不安感、頭も回らず本も読めない、というのです。
さて、これらの要素の順番関係はどうでしょうか。
「頭も回らず本も読めない」ので「うつ状態かもしれない」という「不安と焦り」に襲われるのでしょうか。
「うつ状態かもしれない」という「不安と焦り」があるために「頭も回らず本も読めない」のでしょうか。
あるいは、「焦りと不安」が起こり、「頭も回らず本も読めない」ので「うつ状態かもしれない」と思うのでしょうか。
ここでの3つの要素のうち、主体的に変えられるのは、「頭も回らず本も読めない」だけです。
だとしたら、解決するためには、頭を回して本を読めばいいだけの話です。
と、こういう風に考えるのが、私の事態解決策なのです。
このように考えていけば、ほとんどの問題は簡単に解決します。
いまの私の場合で言えば、体調がなんとなく悪いので畑に行けない、ということを逆手にとって、畑に行けば体調は良くなるというわけです。
また、わけのわからないことを書いているような気がしてきましたが、実は節子が元気だったころは、こういう話をよくしていたものです。
節子は、いつも私に騙されたと言って、怒っていましたが、最後のころは、「はいはい」と言って聞き流していました。
しかし、こういうことが事態を変えることもあるのです。
まあ、もちろん事態を悪化させることもありますが、それは仕方がないことです。
さて、明日はオフィスに行く予定でしたが、それをやめて畑に行ってみようと思います。
さてどうなるか。
体調が悪化するか良くなるか、私は良くなるに賭けますが、節子はたぶん悪くなるに賭けるでしょう。
節子とは、こんなやり取りが何回もあったのを思い出します。
もしかしたら、節子との大切な時間を、無駄に浪費していたのかもしれません。
いやはや困ったものです。
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