■ビジネスワークとソーシャルワーク
最近、仕事には2種類あることを、自分のことだけではなく、実感してきています。
先日、プロのヴォーカリストの人が湯島にやってきました。
ビジネスは言うまでもなく、「歌うこと」です。
歌うことによって、報酬をもらいます。
しかし、その一方で、その方は高齢者を元気づけたくて、高齢者施設などで歌唱指導やカラオケ活動などをやっています。
高齢社会に向けて、自分が出来ることをやっているわけです。
人は、ビジネスワークだけではなく、ソーシャルワークが必要なのです。
先月、2つの集まりを開催しました。
特にその一つは、実行委員を公募して開催しましたが、10人を超える方が自発的に実行委員になってくれました。
事前の打ち合わせをやったり、資料をコピーしたり、当日は朝早くから準備をしたりで大変でした。
勤務先を休んだ人もいます。
しかし、すべては手弁当です。
その上、その集まりの参加費は、実行委員も負担しました。
実行委員のためにたくさんのおにぎりを作ってきてくれた人が3人もいました。
それもすべて自己負担です。
もう一つの集まりも、まあ同じようなスタイルです。
こうした活動を、ソーシャルワークと呼べば、
ソーシャルワークは、報酬をもらえないどころか、お金がかかるのです。
お金をもらえる仕事とお金がかかる仕事。
だれも、この2つの仕事をやっています。
最近は、お金をもらえる仕事だけが「仕事」と捉えられがちですが、お金をもらう仕事だけでは、たぶん生きる豊かさは得られません。
人はパンだけで生きるのではなく、バラもまた必要なのです。
私は、会社を辞めた26年前に、お金と仕事を切り離して考えるようにしました。
そのために、このブログの記事も、いささかあいまいでわかりにくくなっているかもしれません。
過疎地域には仕事が山積みと私は考えていますが、お金をもらうことを仕事と考えている人には伝わらないでしょう。
そこで、これからは、ビジネスワークとソーシャルワーク、つまり、お金をもらえる仕事とお金がかかる仕事とに分けて考えようと思います。
人生にとって、不可欠なのはソーシャルワークであることは言うまでもありません。
その基本が見えにくくなっていることに、危惧を感じます。
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