■無料で食べられる蕎麦屋さん
テレビ朝日の「ナニコレ珍百景」を見ていたら、北海道にある無料で食べられる蕎麦屋さんが紹介されていました。
その仕組みに、感動しました。
ただし、いつでも誰でも無料で食べられるわけではありません。
そのお店では、お客様からチップや寄付をもらうと、その分だけ次のお客様には無料でお蕎麦を提供するのだそうです。
つまり、ちょっと財布に余裕のある人が、ちょっと余計に支払し、お金のない人に振る舞ってもらうという仕組みです。
その仕組みの名前も紹介されていましたが、きちんと聞いていなかったので覚えていませんが、こういう仕組みもあるのです。
要するに、信頼できるお店などに寄付するということですが、寄付を受けたお店は、それを社会の困っている人のために使うという仕組みです。
ペイフォワードという考えに共感し、できればその精神で生きたいと思っていますが、それさえなかなか難しいです。
この仕組みはもっと難しそうですが、それでも少し工夫したら、できるかもしれません。
最近私はお金があんまりないので不安はありますが、それでも時々、クライドファンディングなどにお金を提供したりしていますので、できないことはないかもしれません。
立場を変えると、私はむしろみんなにそうやってもらっているのかもしれません。
湯島でサロンをやる時に、基本は500円、容器にいれてもらうのですが、なかには余分にいれる人もあります。
もちろんそれでは湯島のオフィスは維持できませんが、時に寄付してくれる人もいます。
寄付というのは失礼だという思いからか、何かと名目をつけて振り込んでくれるのです。
ですから湯島を無料で使ってもらうこともできるのです。
ちょっと「無料で食べられる蕎麦屋さん」と似ているような、うれしい気分です。
需給関係を整えるには市場の仕組みが一番いいというのが、最近の新自由主義者の考えです。
しかしそれは理屈の話であって、現実には仲間内だけでしか機能しません。
これは最近ある本で読んだことですが、世界的には毎年22~23億トンの穀物が生産されていて、70億人の世界の人々にそれらの穀物を平等に配分すれば、一人当たり年320キログラムとなり、飢餓は起きないそうです。
しかし実際には、8億人を超える飢餓人口が世界には存在しています。
市場の操作が、その原因の一つでしょう。
先ほどの、持てる人が持たない人の費用を負担してやる仕組みが広がれば、世界から飢餓はなくなります。
お金持ちには蕎麦が1万円、貧しい人には同じ蕎麦が10円というのはどうでしょうか。
実際にそれと似たようなことが起こっているのですから、もう少し工夫したら、そういう仕組みも可能かもしれません。
いや、すべての商品を無料にすれば、もっといいでしょう。
一時期話題になったベーシックインカムの議論はどこに行ってしまったのでしょうか。
私はベーシックインカムにも感動しました。
フードバンクという活動もあります。
それはそれでとてもいい活動です。
でも、お金持ちがレストランにお金を寄付して、貧しい人に無料で食べさせる仕組みはもtっといいですね。
そういえば、イスラムの断食は、貧しい人に腹いっぱい無料で食べさせるための仕組みだと、これもある本で読みました。
断食の時には、夜はどこのレストランでもすべての人に無料で食事を出すのだそうです。
イスラムの世界がもっと広がっていたら、世界はもっと平和になっていたように思います。
イスラムを悪者にしたのは、いったい誰なのでしょうか。
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