■節子への挽歌2639:「好きになると別れがつらくなる
節子
今日はテレビで古い映画のDVDを観ました。
今日は休もうと決めていたのですが、何もしないのは実に退屈で、ついつい観てしまいました。
観た映画は、古い西部劇映画の「シェーン」です。
私が小学校の時に初めて観た西部劇映画です。
この映画で、私は西部劇ファンになりました。
ただし、1960年代までの西部劇ですが。
なんでいまさらという気もするのですが、手元のDVDを探していたら、これが出てきたのです。
ところが映画が始まって、あの有名な音楽が流れだしたら、それだけで涙が出そうになりました。
昨日の余韻ではないでしょうに、なぜか最近は涙がよく出ます。
かつては有名だったこの映画も、今では知らない人の方が多いでしょう。
流れ者の元ガンマンが開拓移民をガンマンから守るために立ち上がり、去っていくという話です。
当時は、主役のアラン・ラッッドの早打ちと殺し屋のジャック・バランスの不気味さと子役のブランドン・デ・ワイルドが話題になりました。
しかし、この映画は、単なる活劇ではなく、そこに甘酸っぱい人情劇が絡んでいるのです。
シェーンが厄介になったジョーの妻のマリアンが、息子のジョーイにこういうのです。
シェーンを好きになってはいけない。
好きになると別れがつらくなるから。
この言葉は、実は自分に言い聞かせている言葉でもあるのです。
久しぶりにこの言葉を聞きました。
人を好きになることはうれしいことです。
しかし、それは同時に、別れを背負い込むことでもあるのです。
人生とは、実に皮肉なものです。
今日はなんだか涙の多い1日でした。
そういう日は、本当にたわいないことでも涙が出るものです。
明日からはしばらく涙はやめましょう。
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