■ルサンチマンの哀しさ
解散後の各政党の発言を聞いていると、ほとんどの発言が同じように聞こえてきます。
一言で言えば、ルサンチマンの繰り言です。
そうした雰囲気が日本には充満しているような気さえしてきます。
ルサンチマンとは、一言で言えば、弱者の恨み節です。
まあそういう意味では、このブログも、たぶんにルサンチマンの匂いがするかもしれません。
ただ、私の意識には、恨みや憎しみはあまりないのですが。
野党は相変わらず解散を非難しています。
テレビに登場する国民の多くも、そうです。
解散してくれた安倍さんに感謝すべきだと思いますが、そういう声はめったに聞けません。
アベノミクスや突然の解散を批判しているだけでは、むしろ反発されるだけでしょう。
そうした声を聞く国民もまた、ルサンチマンの沼に放り込まれてあがいています。
皮肉なことに、ルサンチマンは威勢のいい強者に魅かれる傾向があるのです。
与党はどうか。
安倍政権や自民党は、アメリカという強者に媚びていることからわかるように、これまたルサンチマン・コンプレックスから抜け出せません。
つまり、いずれの側にも、そして国民にも「誇り」を感じません。
これまた皮肉なことに、自信と誇りを持っているのは、安倍首相だけかもしれません。
しかし、小泉さんの時と違って、自らを相対化しておらず、迷いを突き抜けた強さを感じません。
安倍さんの強いルサンチマン・コンプレックスを感じます。
私の選挙予測は、これまでほぼ完全に外れています。
それだけ社会から脱落してしまっているわけですが、今回は野党の逆転勝利になるような気がしています。
勝利と言っても、当選人数ではなく、政党への投票数という意味です。
にもかかわらず、相変わらず当選者は自民党が多いでしょう。
そこに、ルサンチマン社会の悲しさがあるのかもしれません。
もっと原発と平和が語られてほしいです。
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