■節子への挽歌2651:死は終わりではなく始まり
節子
とても重い、重い,でも、元気をもらえる本を読みました。
松永正訓さんの「小児がん外科医」です。
松永さんにある問いかけをしたら、「がんの話は佐藤さんには無理だろうから、ここだけを」といって付箋をつけて送ってくださったのです。
松永さんの、そのお心遣いに感謝しながら、そのページをまずは読んだのですが、結局、全部を読むことになりました。
松永さんの悲しみや厳しさへの姿勢に、感動しながらです。
4日かかりりましたが、松永さんの強さと優しさに改めて感服しました。
松永さんはたくさんの「死」に立ち会っています。
そして、たくさんのことを学んでいる。
そして、こう書いています。
死は何かの終わりではありません。愛する人の死は、決して終わりではなくはじまり。
何かが終わる死というものは存在しない。
死から何かが始まることもある。
いまの私は、素直にうなずけます。
しかし、その始まりを前に進めることが難しい。
もしかしたら、どこかに、始めたくない自分がいるのかもしれません。
先日観た「おみおくりの作法」と重ねて、考えると、やはり頭が混乱してきます。
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