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2014/12/10

■節子への挽歌2658:曇り空の向こう側

節子
湯島のオフィスから空を見ています。
1時間ほど、ただただ見入っていました。
いろいろと思いが浮かぶにまかせて。

今日は青空ではなく、どんよりした曇空です。
こういう日は、無性に寂しさがつのります。
今日は来客があるわけではないのですが、久しぶりに東京国立博物館に行こうかと思って出てきました。
しかし、先ほどから曇り空を見ているうちに、気力が萎えてしまいました。

昔から私は空を見るのが好きでした。
しかし好きなのは青空であり、青い空の中を流れる雲でした。
そうした中に、未来を感ずるからです。
しかしどんよりした曇った空には動きがありません。
ただただひたすらどんよりしているだけです。
まるで最近の私のようです。
ずっと見ていると、その向こうに自分がいるような気さえしてきます。
困ったものです。

時代が変わった、と最近よく思います。
そこで生きている人たちの考え方や行動が変わったと感じます。
何が変えたのでしょうか。
私は生活空間の変化が大きな影響を与えていると思っています。
時々、華やかな都心部に行くと、なんだか自分がそこの小さな部品のように感じます。
居心地が悪いのです。
しかし、節子はそうしたところも好きでした。
丸の内が変わった時も、節子に誘われて出かけました。
私は辟易していましたが、節子は生き生きしていました。
そして、家族連れの有名人に気づくのです。
私にはみんな同じ顔に見えてしまい、すれ違っても気づかなかったりしましたが。

しかし最近の変わり方のすさまじさには、節子もついてこられなかったでしょう。
今頃は彼岸から東京の変容を見ているでしょうが、どう感じているでしょうか。
私たちの時代は、もう終わったのでしょう。
そんな気がします。
人はそれぞれ生きる時代を決められているのでしょう。

空が少し明るくなってきました。
気のせいでしょうか。
でも今日は国立博物館はやめましょう。
久しぶりに少し雑踏の中を歩いてみたくなりました。
一人では歩くことのなかった御徒町のアメ横です。
節子はあんまり好きではありませんでしたが、会社の帰りに時々寄り道したことがあります。
あれから10年以上たっています。
どう変わっているでしょうか。

今日は暇で暇で仕方がない日です。

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